プリンセス・クルーズは、豪華クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で隔離中の全ての乗客に対し、旅行代金全額を返金するとともに、クルーズ代金と同額を「フューチャー・クルーズ・クレジット」として付与すると発表した。
返金する旅行代金は、クルーズ代金、航空券・新幹線・タクシー代金、クルーズ前後のホテル宿泊、寄港地観光ツアー、船内で利用したサービス、その他租税・手数料、港湾費用等全額で、下船日までに船上で発生した費用も無料とする。「フューチャー・クルーズ・クレジット」は、次回のクルーズ代金を割り引くもの。
2月9日には、乗船者のうち6人から新型コロナウイルスの陽性反応があったことを明らかにしている。厚生労働省と連携し、追加の医薬品の供給を受けており、優先度の高い乗客から順に届けるとしている。電話相談窓口を設置するとともに、30言語の新聞の配布、客室内のテレビプログラムの拡充といった取り組みも行う。
プリンセス・クルーズのジャン・スワーツ社長は、「私たちにとって、お客様と乗務員の無事が何よりも大切で、世界中の社員が一丸となって対応しています。厚生労働省からも協力いただき、不測の事態に対応できるよう新たな手順の導入などを行なっています。」とコメントしている。