エバー航空は17日、客室乗務員の労働組合「桃園市空服員職業工會(桃空職工)」と行った3度目の労使協議が決裂したと発表した。
両者は乗務スケジュールの改善やパーディアム(旅費日当)の引き上げ、非組合員との待遇差別化など複数の項目について協議を行ったものの、話し合いが決裂。桃空職工は4度目の協議を拒否した。現地メディアは、これによりストライキ突入の可能性が出ていると報じている。エバー航空は交渉決裂に遺憾の意を表明し、桃空職工に対して協議の継続を要請した。
エバー航空が17日に発表した声明によると、同社の客室乗務員の1か月あたりの乗務時間は平均75時間、乗務時間を含む全体の労働時間は平均120時間。30日間あたりの労働時間を230時間未満と定める台湾の労働基準法を順守している。また、パーディアムは1時間あたり90台湾ドルを支給しており、国際的な相場を上回っているとしている。