在タイ日本国大使館は、日本人が現金を騙し取られる事案が相次いでいるとして注意を呼びかけている。
これらの事案は特に、スクンビット通り沿い、シーロム地区、サートーン地区を中心とした場所で、自らを自称台湾人や香港人、シンガポール人、韓国人と言う女性が、「リンジョー」、「ユージン」、「ウェイリン」などと名乗り、「パタヤからバンコクに移動するバスの車内で旅券や財布など全財産を盗まれた。無一文であり、今夜泊まる予定のホテルにもチェックインできないのでお金を貸してほしい」などと言って近づき、現金をだまし取るという。被害者の多くは男性で、1人で行動している人が中心に狙われているという。中には1人で100万タイバーツ(約340万円)を超える被害に遭った人もいるといい、在タイ日本国大使館が認知している累計被害額は甚大なものだという。
さらに、自称シンガポール人で航空会社のパイロットを名乗る男性が偽の名刺を手交して信用させた上で、「キャッシングができず困っている。シンガポールの友人からあなたの口座に送金させるので立て替えてほしい」などと言って近づき、現金を騙し取る事案も発生している。
在タイ日本国大使館では、昼夜を問わず、見知らぬ人物から声をかけられた際には決して油断することなく、一定の警戒心を持って対応するよう求めている。
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