ANAグループは、羽田空港の駐機場で、航空機の移動・牽引業務への新技術活用に向けた実証実験を開始した。
現在は航空機牽引車両を使用し航空機の移動・牽引業務を行っているものの、実証実験ではボーイング737型機を対象に、運転席がなく、リモートコントロール式のコントローラー操作を通じて航空機の移動・牽引を行うことが可能な、mototok社製の機器(Spacer8600)の検証を行う。
コントローラーで操作するため、従来の牽引車両と比較して、広い視野を確保できることに加え航空機の車輪の向きなどを間近で確認できるため、より平易に移動・牽引業務を行うことが可能となるといい、業務従事者の作業負荷の軽減、短期間での教育・訓練で業務習熟が可能になることが期待されているとした。また、メンテナンスや燃料コストの低減も見込んでいる。
実証実験で得られた結果をもとに、2020年までの機器導入を見据えて現行の規定・基準、資格体系との整理を進めるとともに、大型機の移動・牽引業務への適用拡大に向けて、継続的に調査研究を行う。
(写真:ANA)
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