海南航空は、7月末までにエアバスA330-300型機の納入を受ける。今年始めて導入する航空機で、18機目のエアバスA330-300型機となる。
エコノミークラス279席、ビジネスクラス24席の計303席を配置。ビジネスクラスはヘリンボーン式となる。
グループの天津航空も、7月17日にエアバスA330-300型機1機を受け取り、天津と東京/成田・大阪/関西を結ぶ路線に就航し、その後、天津、西安、重慶とロンドン、メルボルン、シドニー、オークランドへの路線を展開する。
ロイター通信は7月12日付けの記事で、エアバスは支払いの遅延を理由に、海南航空や天津航空を傘下に置く、海航集団(HNAグループ)への機材の納入を停止したと報じていた。海航集団は事業買収を積極的に行った結果、巨額の債務を抱え、資産売却に動いている。ドイツ銀行やヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスなどの株式、不動産も手放すなど、経営再建を行っている。
海航集団は中国・海南省の海口に拠点を置く複合企業。海南航空、天津航空、西部航空、桂林航空、香港航空、香港エクスプレス航空などの複数の航空会社のほか、機内食のケータリングサービスを提供するゲートグループ、グランドハンドリングサービスを提供するスイスポートインターナショナル、ラディソンホテルなどを展開するカールトンホテルなどを傘下に収めている。18カ国で事業を展開し、41万人以上を雇用している。