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12万円で南米へ行き、アジア行き無料航空券をゲットする裏ワザとは【橋賀秀紀のフカボリ!】


エチオピア航空

みなさんこんにちは。トラベルジャーナリストの橋賀秀紀です。



デルタ航空のアメックス提携カードで、メダリオン資格が無条件で付与されなくなるというニュースが飛び込んできました。これまではクレジットカード会員になれば自動的にマイレージのゴールド会員になれたわけですが、今後はそう甘い話ではなくなります。



デルタ航空のアメックス提携カード、メダリオン会員資格を利用金額制に 6月26日から

この話に代表されるようにマイレージの世界は近年改悪に次ぐ改悪。もはや旨味などなく、それならマイルは積算されないが運賃が安いLCCに乗った方がマシと考えている人も少なくないのではないでしょうか。



しかし、世界中にはこれだけ多くの航空会社があり、またマイレージプログラムがあるわけです。それならまだ「使える」マイルの貯め方もあるはずではなかろうかと。



そこで「日本発の航空券」を購入して、「たった1回の海外旅行」で、「日本から東南アジアまで往復の無料航空券」を手に入れようというかなり無茶な条件をクリアできるかどうか検討してみました。



多くのマイレージプログラムは飛行距離に応じてマイルが貯まるため、一回の旅行で貯めるためには距離を稼がないとはじまりません。おおざっぱにいって2万マイルは貯めないと東南アジアには行けないでしょう。となると行き先はやはり地球の裏側、南米になります。



日本から南米行きは色々ありますが、残念ながらそのほとんどの航空券のマイルの加算率は50%かそれ以下。つまり2万マイル飛んでもその50%である1万マイル分しかマイルが加算されませんから、到底国際線の航空券に変えることは不可能です。



しかし、色々探した結果見つかりました。エチオピア航空の成田発ブエノスアイレス往復です。



旅行期間によるものの、往復運賃は73,200円(運賃タイプ:VHESJP)もしくは78,800円(運賃タイプ:VLESJP)で、予約クラスは「V」、有効期間は1年です。変更は100米ドル、キャンセルは150米ドルで可能です。



スカイスキャナー 検索画面

燃油サーチャージなども含めて総額12万円台からとなっております。航空券はスカイスキャナーで旅行期間、出発地と目的地を入力することで検索できます。



Greatcirclemapper

さて、この区間を飛ぶとどのくらいの距離になるのでしょうか。こういうときはグレートサークルマッパーが役に立ちます。このサイト上でエチオピア航空でブエノスアイレスまで往復した際の飛行距離を調べると、トータル26,979マイルでした。



マイレージの積算率は航空券の予約クラスと、加算先のマイレージプログラムによって異なります。今回のエチオピア航空のVクラスは各プログラムに何%加算されるのでしょうか。マイレージプログラムごとの加算率を調べたいときに役立つのがWhereToCreditです。



これによればANAには70%、ユナイテッド航空やエチオピア航空には75%積算されます。そしてエーゲ航空、エジプト航空、エバー航空、南アフリカ航空、ターキッシュエアラインズには100%積算されることがわかります。もちろんANAやユナイテッド航空に貯めてもよいですし、それでも十分お得ですが、ここで注目したいのはエーゲ航空です。一時期簡単にスターアライアンスゴールドが獲得できるということで注目を浴びたエーゲ航空ですが、いまでも使い道があります。同航空のマイレージプログラムであるマイルズ&ボーナスでは、アジア内の特典航空券の必要マイル数が少ないのです。





たとえば東京からミャンマーのヤンゴンまで特典航空券で往復する場合、どのくらいマイルが必要になるのでしょうか。こういうときに役立つのがMilezです。



これによればエコノミークラス利用時に、ANAマイレージクラブなら30,000マイル(ローシーズン)、ユナイテッド航空のマイレージプラスなら40,000マイル必要なのに対して、エーゲ航空は必要マイル数が25,000マイルと少ないことがわかります。ビジネスクラスも42,000マイルですからかなりお得ですね(片道なら21,000マイル)。ちなみにエーゲ航空のマイルといえばかつてはギリシャに電話しないと予約がとれないという点が最大のネックでしたが、現在は同社のアプリを利用して発券ができるようです。



エーゲ航空のマイルで特典航空券をアプリで発券できた!

これらの情報を組み合わせれば、「日本からエチオピア航空でブエノスアイレスに行く→エーゲ航空にマイルを貯める→貯めたマイルを利用して日本からスターアライアンス各社で東南アジア各都市へ無料航空券の旅を楽しむ。」ということがもともとの航空券代の12万円台に加えて、特典航空券の燃油サーチャージなどの諸経費のみで実現してしまいます。



ちなみに成田を水曜の夜に出て、翌週月曜の夜に戻ってくるプランの場合、ブエノスアイレスに約50時間滞在することができます。エコノミークラスで往復約70時間と体力的には厳しいフライトになりますが、エチオピア航空ではオークションによってビジネスクラスへのアップグレードも受け付けているので一部区間だけでもビジネスクラスにしてみるのもいいかもしれません。筆者は4月下旬に成田からアディスアベバに行く際、落札最低価格よりも5米ドル高いだけの355米ドルでビジネスクラスにアップグレードしました。ただしアップグレードとなってもマイルの積算率はもとの航空券の条件のままです。



今後もこうした掘り出し物の航空券があれば発掘していきたいと考えています。

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