日本航空(JAL)は、中長距離線を運航する格安航空会社(LCC)の運航を、2020年にも開始する見通しであることがわかった。日本経済新聞やブルームバーグなどが伝えた。
JALは、カンタス航空、三菱商事とともに2011年にジェットスター・ジャパンを設立。2012年より運航を開始し、国内線と短距離国際線を展開している。新LCCは中長距離線に特化することで住み分けを図る。日本経済新聞電子版は、成田国際空港を拠点に北米やヨーロッパの中堅都市を結ぶ路線を検討していると報じている。
ANAホールディングスも、傘下のLCC、ピーチ・アビエーションとバニラエアを統合し、中長距離線へ進出する意向を示している。エアアジアXやスクートなどのLCCの日本への乗り入れも相次いでおり、訪日旅行需要が堅調に推移していることから、比較的高い搭乗率を維持している。
JAL広報は、「国際線中長距離LCCの設立については検討を行っていますが、現時点において決定した事実はございません。開示すべき事項を決定した場合には、速やかに公表いたします。」とコメントした。