旅行会社のてるみくらぶは、旅行申込者に対し、「発券システムが利用できない」という理由から、混乱防止のため、キャンセルを通告していることがわかった。各方面への取材を進めたところ、事業を停止する方針とみられる。
すでに発券済みの航空券やホテルについても、利用できるかどうかはわからないため、了承のうえ出発するよう呼びかけている。また、返金は「日本旅行業協会(JATA)と等関係先と協議の上、ご連絡させていただきます」とのメールを申込者に送付しており、JATAの弁済業務保証金制度を活用する可能性がある。JATA広報室は「現時点でお話できる情報はない。」と話している。
てるみくらぶは1998年に設立。本社は東京・渋谷で、大阪、名古屋、福岡、札幌に支店を置いているほか、ハワイ、グアム、台湾、韓国には現地法人を置いている。JATAに加盟しており、資本金は6,000万円。観光庁長官登録旅行業第1726号。弁済保証金の限度額は7,000万円。
てるみくらぶ広報は取材に対し、「ツアーとして催行しているものもある。明日以降についての状況や、現在までの影響人数もわからない。」と話した。また、JATAの弁済保証金制度の活用に対し、事業を停止するのかとの質問には、「わからない。何もコメントできるものがない。」とコメントしている。