前回はフレームが切断されて廃棄処分にされそうだったモトコンポを救出して、漫画『逮捕しちゃうぞ』仕様にされたモトコンポを紹介した。このオーナーさん、さらに遊び心を発揮して1970年代の名F1マシン、ロータス78や79をイメージしたものまで作り上げた。今回はJPSカラーを纏い華麗なスタイルになったマシンを紹介しよう。
前回は漫画『逮捕しちゃうぞ』仕様のモトコンポを紹介したが、同じオーナーがさらに別のバージョンも製作していたので続けて紹介したい。このモトコンポ、一眼で70年代のロータスF1が好きな方なのだと思わせるカラーリングを纏っている。そのものズバリで、ジョン・プレーヤー・スペシャル(JPS)カラーになっているのだ。
知らない方にもわかるよう説明しよう。4輪レース最高峰のフォーミュラ・ワン(F1)は世界各地のサーキットを転戦して、年間チャンピオンを争うモータースポーツ。このF1へ1950年代から参戦を続けてきたのがロータス。革新的なマシン作りにより1963年に早くもワールドチャンピオンを獲得している。
そのロータスは70年代になりマシンの下に流れる空気を利用してダウンフォースを得るグランド・エフェクトカーを開発する。1977年に参戦したロータス78がそれで、斬新なスタイルと圧倒的な戦闘力でライバルを驚かせた。このロータス78が身に纏っていたのが、スポンサーであるJPSカラーだったのが。正確には78より前の72からJPSカラーになっていたのだが78、そして翌年に登場する79を駆ったマリオ・アンドレッティがチーム、ドライバー双方のワールドチャンピオンを獲得。そのため、JPSカラーといえばロータス78、そして79のイメージなのだ。