6月28日、ビー・エム・ダブリューは高性能コンパクトスポーツモデル「BMW M2 CS」をベースに仕上げられた、カスタマーレーシングのエントリーモデルとなるサーキット専用モデル「BMW M2 CS Racing(エム・ツー・シー・エス・レーシング)」の購入の受付を、全国のBMW正規ディーラーにて、同日より開始すると発表した。税込車両価格は1499万円〜1799万円で、販売およびアフターサービスは、BMW Mモデルのレース仕様車両を取り扱うBMW Mモータースポーツ・ディーラーにて行なわれる。日本国内においては、BMW Mモデルのレース仕様車両を販売する国内唯一のBMW Mモータースポーツ・ディーラーである、株式会社モトーレン東都のみでの限定販売となる。
3.0ℓ直6ターボエンジンは280〜365psの間で設定可能。さらに450ps仕様もラインナップ
「M2 CSレーシング」は、BMW M社が開発したサーキット専用モデルとして、レースシーンでの高いパフォーマンスを発揮しながらも扱いやすい車両サイズと価格により、カスタマーレーシングにおけるエントリーモデルに位置付けられている。
3.0ℓ直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンや、モータースポーツ専用のソフトウェアにより制御される7速DCTを搭載し、最大トルクは550Nm/2350rpm-5500rpmを発揮。最高出力は、各レース規定に基づき280~365psの間に設定可能となっている。また、車両購入後に個人でパーツ等を追加することで、最高出力450ps/6250rpmまでチューンアップすることも可能な設計となっていると同時に、既に450psまで引き上げられたモデルも販売される。
エンジンパワーのコントロールは、パワー・スティックと呼ばれるUSBによって調整が可能で、レース毎に設定されるBOP(性能調整)に応じて、パフォーマンスレベルのプログラミングおよび呼び出しが可能だ。
このパワートレインに加えて、専用に製造されたドライブシャフトや、タイヤの左右回転差を抑制するプリロード型の個別冷却システムを備えた機械式LSD(リミテッド・ステップ・ディファレンシャル)が標準装備されている。
なお、カスタマーレーシングのエントリーモデルとして、ABSやDSCなどのドライビングアシストシステムもレース仕様に調整され装備されているため、ビギナードライバーでもより安全に車両操作が可能になるよう配慮されている。また、エアジャッキシステムが標準装備され、メンテナンスの容易さも備えている。
●「BMW M2 CSレーシング」ラインナップ
・ベースバージョン:1499万円
・450PSバージョン:1799万円
※価格は消費税込み
●「BMW M2 CSレーシング」主な標準装備●株式会社モトーレン東都
【エクステリア】
・カーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)製のBMW M2 CSルーフ
・タンク・フィラー・ネック付Makrolon製リヤサイドウィンドウ
・フロントスプリッター
・モータースポーツリヤウイング(角度調整可能)
・タイヤ:ミシュラン製スリック 27/65-18 S9L
・ホイール:10.5×18 アロイホイール(マットブラック)
【インテリア】
・エアコンディショナー
・Sabelt製Taurus XLシート
・Schroth製6点式セーフティハーネス
・カラーディスプレイ搭載のAIM製MXG 1.2 レーシングダッシュロガー
・照光式スイッチパネル搭載のセンターコンソール
・チルト&テレスコピックステアリングコラム
・操作ボタンとロッカースイッチを備えた着脱可能なBMW Motorsportステアリングホイール
・後方視界をより広く確保する大型ルームミラー
・電動調節式サイドミラー
・ヒーター付フロントウインドウ
・消火システム