アウトモビリ・ランボルギーニとLEGOグループはこのほど、40万ピースを超えるLEGOテクニックのブロックを使用して、「ランボルギーニ・シアンFKP37」の実物大レプリカを製作したと発表した。
15名のチームにより8660時間をかけて開発・組み立て作業を実施。シアンFKP37のディメンションを完璧に再現
昨年LEGOテクニックから発売された同車の1/18スケールモデルに続く今回の実物大レプリカでは、限定モデル「シアンFKP37」をより大きなスケールで再現。使用するLEGOブロックは、このプロジェクトのために特別に成型された20種を含む154種にのぼった。総重量2200kgのレプリカモデルは、シアンFKP37の寸法をミリ単位で完璧に再現し、強烈な個性を放つそのデザインを細部にいたるまで忠実に表している。
アウトモビリ・ラボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは次のようにコメントしている。
「ランボルギーニは世界中の人々にとって夢であり、LEGOも多くの人々に創造的なインスピレーションを与えてきました。このたびランボルギーニ・シアンFKP37というユニークなモデルに関するコラボレーションで、ランボルギーニとLEGOの両方のファンの皆様の想像力に訴えることができ、とてもうれしく思っています」
両社のコラボレーションは、デザイナー、エンジニア、テクニシャンの 15名から成るチームが開発と綿密な組み立て作業に8660時間もの時間を費やして実現。完璧な比率のシャシーはシアンFKP37の実物と同じ長さ4980mm、幅2101mm、高さ1133mm。ボディパネルは、ランボルギーニのデザイン言語の欠かせない一部である六角形へのオマージュを表し、六角形にかたどられたLEGOテクニックの専用パーツが複雑に結合する構成だ。LEGOグループのエキスパートたちは、ボローニャ地方の方言で「閃光」「稲妻」を意味するシアンの名前の由来にも敬意を表し、LEGOテクニックのブロックのみで組み立てられたライトとボディに沿って流れる稲妻のデザインに、実物のY字型のヘッドライトと六角形のテールライトが点灯、消灯する様子を反映させた。
コクピット内も、ランボルギーニのエンブレムとイタリア国旗をあしらったステアリングホイール、ダッシュボードのコントロール、レーシングシートがLEGOブロックで細部まで再現されている。
今回、LEGOグループでは大型モデルでは初のペイントブラシ効果の UVカラー塗料を施している。LEGOテクニックの1/18スケールモデルと全く同じ色の塗装は、アウトモビリ・ランボルギーニのペイントショップで行なわれた。
LEGOグループでプロダクトおよびマーケティングを担当しているシニアバイスプレジデントのレナ・ディクセン氏は次のように述べている。
「当社のデザイナーはチャレンジ精神が旺盛ですので、今回のモデルは通常より大きめで考えるようにとの注文を出したときの彼らの喜びは想像に難くないでしょう。彼らは、チェコ共和国のクラドノにあるLEGO社のモデル生産工場で実物大モデルを作製しているエンジニアと協力して作業を進め、LEGOテクニックでできる可能性を極限まで押し広げるチャンスに飛びつきました。LEGOシステムでは自由に創意工夫できるため、 ランボルギーニ・シアンFKP37の類いまれなるデザインを十分に表現できました」