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金属探知機を使って八王子城で宝探し! 歴史のロマンを満喫する【スズキ・ジムニーでアウトドアへ 】


今回の新兵器は金属探知機である。宝探し……もとい、戦国時代の鉄砲玉の調査をしてみたい。八王子城での調査の結果は如何に?


TEXT &PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)

吾輩はスズキ・ジムニーである。1986年の生まれで、型式はM-JA71Cだ。金属のルーフもエアコンもない。エンジンは550ccだが、ターボは装着されているのだ。パートタイムの四輪駆動車、「4WD→2WD→4WD」と手動で切り替える仕組みである。錆も進み、ボディもあちこちが凹んできているので、ゆっくりと余生を送ろうとしていたが、週に1回、アウトドア・フィールドに出掛けることとなった。

組み立て式の金属探知機。子供の頃は夢の機械だったが、防犯上の金属探知機の需要拡大により、その部品を使い、廉価で販売出来るようになったと考えられる。約1万円前後から。

組み立て式の金属探知機。子供の頃は夢の機械だったが、防犯上の金属探知機の需要拡大により、その部品を使い、廉価で販売出来るようになったと考えられる。約1万円前後から。

かなり懐かしい9Vの電池を2個使用。高い電圧が必要?なのか。

今回の新兵器は金属探知機である。子供の頃、海外のテレビドラマや映画の中に出てきた夢の機械だ。だが、今となってはこれで砂浜や河原で何かを探してみても、ちょいとつまらない。それで今回は歴史探訪の旅へと出掛けることになる。

主殿の敷地内で見つかった金属類。鉄砲玉は銅製と鉄製。北条側が「銅」、豊臣勢はおもに硬い「鉄」を使ったと考えられている。

高価な装飾品は破壊され、破棄された痕があるので、落城の際に価値のあるものを「豊臣」に渡るのを嫌がり破壊したのだろう。

大手門があった場所を望む。川のこちら側にも主殿へ通じる道があり、用途で通る道が違っていたのであろう。その他にも主殿から天守へ向かう道、主殿から山道を使い、表に出るルートも存在している。

今から4百数十年前の話である。戦国時代はいつ終わったのか?「天下分け目の関ヶ原」で、「豊臣勢」の西軍、「徳川勢」の東軍の戦だ!と思われるがこれは正しくはない。この時、すでに「豊臣」は統一を果たしており、まぁ、「関ヶ原の戦い」は「徳川」のクーデターと言えばクーデターだ。




では「戦国時代」がいつ終わったかと言うと、「豊臣」に最後まで屈しなかった「小田原北条氏」が小田原城を開城し、東北の「伊達政宗」が「ごめんねぇ、出遅れちゃって」と「豊臣秀吉」に謝っちゃった時である。でも、この「小田原城」では大きな戦闘はなかったようなので、最後の戦国時代の戦いはどこ?ということになる。和田竜による歴史小説、映画「のぼうの城」にもなった行田の忍城(おしじょう 小田原城開城まで落城せず)、そしてたった一日で落とされる八王子城での戦いである。

主殿へ向かう大手道。緩やかなカーブを描いており、また標高差もそれほどはなく歩きやすい。迎賓の道であったのだろう。

八王子城主の「北条氏照」は小田原城(実家だね)に主たる兵力を連れて籠城しているので「八王子城」は手薄になっていたのは確かだろう。だが、簡単に落とされてしまうのはそれだけではない。「北条氏照」は「織田信長」の交流の記録が残っており、「織田信長」に鷹を贈った記録がある。想像ではあるが「北条氏照」はすでに「織田信長」の天下統一を確信しており、これからは外交の時代と考えていたのではないかと想像する。




戦う城よりも外交の館を優先して八王子城を築いた感が強いのだ。八王子城に向かう道は「楽市楽座」を想像させるようなまっすぐな道。大手門からの緩やかで風光明媚な大手道。そして接待を重視した主殿。天守とした防衛の山は、まだ完成していなかったのではないかとの見解もある。

「曳橋」から主殿を望む。当時の城は樹木を伐採して作られていたので、ここからでも主殿の屋根が見えたのかもしれない。

この石段は一段の高さが高く、登りづらい。威厳を保つためにそうしたのであろう。
高くなっている礎石があり、ここに櫓門(やぐらもん)があったと考えられている。

「北条氏照」の以前の居城は名城10にも数えられる「滝山城」である。ここは完全なる山城で鉄壁の守りとして知られている。半面、戦い上手として知られていた「北条氏照」は趣もある人だったようで、山城「滝山城」の中に池を作り、舟を浮かべて風情を楽しんでいた面もある。戦えば強く、そして風情を楽しむ、そんなところは「織田信長」と通じる部分がある。もしも「本能寺の変」がなかったら、この「北条」が支配する関東と「織田信長」の関係はどうなっていたのだろう? そんな想像をしてみるのも歴史ファンの楽しみでもある。

主殿は床のみ再現されている。左側にもほぼ同じ大きさの建物があり、そちらに「上段」があったと考えられている。

建物があったことはわかっているが、明確に使用目的はわかっていない。吾輩は、ここに「東屋」があり、この池に山女魚や岩魚を泳がせていたのだと想像している。

主殿前に掘られている溝。用途は不明とされているが、吾輩はここに水を流して岩魚や山女魚を溯上させ、清流を再現して楽しんだのではないかと考えている。松明で浮かび上がる流れ。魚が背びれを見せながら溯上してくる。宴の席にその魚が調理され、宴を彩る。

近頃、「北条勢」と「豊臣勢」(前田利家、上杉景勝の連合軍)の武器の違いがわかったようだ。鉄砲の弾である。「北条勢」は柔らかい金属、銅や鉛などで、「豊臣勢」は主に鉄の弾を使用していたらしいのだ。「北条勢」は戦いの前に「寺」などから、金属類を借りて来て、どうやら「弾」に鋳造し直したようなのである。寺には、「戦いが終わったら、返すからね」と文書も残っているという。当然、全滅したので踏み倒したわけだ。

八王子城の主殿は清流の館だ。一方で枯山水を再現した庭も存在したようだ。「北条氏照」が「都」の最新情報を得ていたことが忍ばれる。

さて、金属の違いによる「弾」の命中率の差はどうか。火縄銃の射程距離は鉛や銅の弾でも約50メートルならほぼ命中するようだ。鉄は鉛や銅よりも硬いので、射程距離はもっと長くなると考えられる。




戦闘となると、より高い所にいる「北条勢」は有利である。しかし、弾は貴重なので、充分に敵を引きつけてから「撃て!」と考えていたと思う。ところが、「豊臣勢」は鉄の「弾」で射程距離が長い。思ったよりも遠方から射撃を開始したのであろう。あっという間に勝敗は決まってしまう。もちろん、人数、武人の力も大きく関係はしてくる。

金属探知機で探ってみる。金属探知機に興味津々の方がシャッターを押してくれた。

「ここ掘れ!ワンワン。その1」
残念ながらリングプルでした。このタイプは最近のものではない。アルミにも反応する事がわかった。

この八王子城の落城により、「北条勢」は戦意を喪失。小田原城を明け渡したとも言われている。「豊臣勢」は八王子城を落とした証として、「首」を持って行って見せたと言われている。




さて、吾がチームはここを調査してみたいと考えた。そこで金属探知機を入手して、この周辺に金属が埋まっているのかを調べることにする。もちろん、ここは保護地域なので、たとえ調べるだけでも許可がいるだろう。そこで場所を代えて調査をしてみた。結果は残念ではあるが、リングプルと釘。だが、しっかりと金属探知機が機能することはわかった。




だが、この金属探知機が「金銀財宝」に反応するのか?は確かめられてはいない。そんな高価な「金銀財宝」が身近にないのだ。

「ここ掘れ!ワンワン。その2」
今回は釘が2本。時間切れとなる。

しまった! 水中で使える金属探知機を入手しておけば、ボートで出掛けていき、難破船も調べられたのに。またしても「豊かさ」とはほど遠い、「浪費生活」が続いていくのである。




ー吾輩はスズキ・ジムニーである。型式はM-JA71C。トレジャーハンターではないー

恒例のアウトドアランチ

コンビニエンスストアに有名店のカップ麺が揃っているというので利用してみた。 どの有名店にも行ったことはないので、どのくらい再現されているのかは、吾輩にはわからない。

北海道の有名店「すみれ」の札幌濃厚みそ。
想像よりもさっぱりとしていた。
「北極焼そば」。
辛くてそうそうにギブアップ。
エースコック スーパーカップシリーズ。
「豚骨の神」。
北海道 旭川とんこつ塩。「山頭火」。
詩人のから店名を決めたのだろうか。梅干し入り。
See you!

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