6月4日、グループPSAジャパンはDSオートモビルのフラッグシップSUVであるDS 7クロスバックに、栗毛色のナッパレザーシートを採用した特別仕様車「DS 7クロスバック グランシックBlueHDiアルザン」を設定したと発表した。税込車両価格は657万9000円。
シートやドアパネル、ダッシュボードのステッチの一部にはパールトップステッチをアクセントに使用
パリ発信のブランドとしての矜持をクルマの世界に持ち込み、フレンチラグジュアリーカーの復興を担うDSオートモビル。フランスの文化そのものをクルマに落とし込み、他にないラグジュアリー像を提示するDSオートモビルにとって、通奏低音にあるのは“Savoir-Faire(サヴォア・フェール)”の概念。皮革製品やジュエリーの世界といえばフレンチラグジュアリーブランドが世界に冠たる存在であることに異論はない。
その世界でもたびたび出てくるサヴォア・フェールという言葉は、フランス人曰く「きわめて他の言語で表現することが難しい概念」という。英語では「French Know-How」、日本語では「匠の技」と訳されることも多いのだが、これら訳では大切なニュアンスがすっぽりと抜け落ちてしまう。サヴォア・フェールをあえて説明するなら「作品のクオリティを裏付ける経験や修練の存在。加えて創造性やクリエイティビティ、そしてそれらを希求する心持ちや自ら“よりよいものを、より美しいものを、創造せずにはいられない”という美学、美意識」というような大きな概念といえる。
この特別仕様車「DS 7クロスバック グランシックBlueHDiアルザン」には、このサヴォア・フェールの精神が息づく、特別な栗毛色のナッパレザーを用いたウォッチストラップシートをあしらったOPERA内装を備えているのが特徴。
これまでもDS 7クロスバックの最上級インテリアとしてOPERA内装はラインナップされていたが、通常のムラ染のブラックナッパレザーに代えてブラウンのナッパレザーを各部にあしらっている。特にウォッチストラップシートは、DS 5から続くDSオートモビルのシグネチャーともいえるシートのスタイル。腕時計のストラップからインスピレーションを得た複数のコマが組み合わされたかのような立体的かつシャープな形状が印象的だが、実はこの背面と座面部分はそれぞれ一枚革でできており、立体感はステッチングとクセつけだけで造形している。複数の革をステッチや接着で組み合わせると接合部分が固くなり、座り心地が悪くなること避けるための工夫であり、これもフランスに伝わる革製品の技術をクルマのシートに落とし込んだものなのだ。
また、シートやドアパネル、ダッシュボードのステッチの一部にはパールトップステッチがアクセントに使われている。真珠のネックレスのように、ステッチが球状に露出するこれもオートクチュール由来の技法。クルマのインテリアとしてこのステッチを用いるため、開発に数年を費やしたものだ。
ボディカラーはブラン ナクレ、ブルー アンクル、オル ビザンタン、グリ アルタンス、グリ プラチナム、ノアール ペルラネラの6色から選択可能だ。なお、ベースモデルの「グランシックBlueHDi」には、177ps/400Nmを発揮する2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボエンジンと8速ATが搭載されている。
同社は「DS 7クロスバック グランシックBlueHDiアルザン」のデビューフェアを、6月19日〜20日に全国のDSストア、DSサロンで開催する。フェアご招待のダイレクトメールを持参した方に、来場プレゼントとしてアルザンのDSオリジナルレザートレイがプレゼント。また、抽選で3名にフランス製のDSブティックトラベルバッグが贈られる(詳細は下記のWEBサイトを参照)。
●「DS 7クロスバック グランシックBlueHDiアルザン」主要装備●DSオートモビル公式WEBサイト「DS 7クロスバック グランシックBlueHDiアルザン」
・パノラミックサンルーフ
・20インチアロイホイール
・DSアクティブLEDビジョン
・ブリリアントブラックグリル
・フロント&リヤバンパーサテンクロームストリップ
・フロントガラスヒーター
・ラミネートサイドガラス
・ハンズフリー電動テールゲート
・DSドライバーアテンションモニタリング
・電動レザーシート(リヤバックレスト含む)
・フロントマルチポイントランバーサポート&ヒーター&座面奥行調整
・リヤセンターアームレスト
・フォーカルHiFiスピーカー
・B.R.Mアナログクロック
・アルミペダル
・アンビエンスランプ
・ステップガード
・後席用エアコンコントロールパネル
・スマートフォンワイヤレスチャージャー