5月31日、ホンダは小型の作業機用動力源として、電動(DC)パワーユニット「eGX(イージーエックス)」のOEM供給を6月より開始すると発表した。まずは日本での供給が開始され、今後は欧州、米国などへ順次供給地域が拡大していく見通し。なお、6月8~10日まで米ラスベガスにて開催される「World of Concrete Show 2021」で実機が展示される予定だ。
電動パワーユニットの特性を活かすことで、換気が困難な場所や、夜間や住宅地などの騒音を回避したい使用環境での作業ニーズに応える
電動パワーユニット「eGX」は、さまざまな業務用作業機の動力源としてこれまで多くの作業機械メーカーから確かな支持を得ている汎用エンジン「GX」シリーズの信頼性や搭載性を継承。また、フランジ取り付け穴およびシャフトの寸法をGXシリーズと同一とし、優れた互換性を備えているほか、一体型とセパレート型の2タイプの設定で、より多くの作業機への搭載を可能にしている。
eGXの搭載により電動パワーユニットの特性を活かすことで、換気が困難な場所や、夜間や住宅地などの騒音を回避したい使用環境での作業ニーズに応えるとともに、操作性やメンテナンス性の向上による作業者の負担の軽減や、ゼロエミッションにも貢献する。
●ホンダ「eGX」主な特長●ホンダ公式WEBサイト「パワープロダクツ」
【モーター性能】
・長年にわたる発電機開発で培った巻線技術を生かした、高効率・高出力の三相ブラシレスDCモーターを採用(最大出力2.0kWクラス)
・密閉構造を採用した高剛性モーターにより、建機用途にも耐えうる耐振動性・耐塵性を実現
【ホンダ汎用エンジンGXシリーズとの優れた互換性】
・GXシリーズとの搭載互換性を考慮し、フランジ取り付け穴およびシャフトの寸法をGX(R)100/120と同一化
【電動ならではの利便性】
・坑道内などの換気が困難な場所や、住宅近接エリアでの夜間工事等静粛性が求められる使用環境において、クリーンかつ低騒音な作業を実現
・スイッチ操作のみで始動可能
・メンテナンス作業の軽減(エンジンで必要な各種整備・交換・清掃作業が不要)
・ゼロエミッション(環境負荷物質HC/NOx/CO2排出ゼロ)への貢献
・急速充電可能、着脱式のリチウムイオンバッテリーパックを採用