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ライズ/ヤリスクロス/C-HR/RAV4/ハリアーだけじゃない! トヨタSUVフルラインアップ


トヨタ/レクサスのSUV、クロスオーバーが何車種あるかご存知だろうか?全世界で主要モデルだけで15モデルあるのだ。寸分の隙もない完璧な布陣、それがトヨタのSUVラインアップなのだ。

トヨタ/レクサスのSUV・クロスオーバーのラインアップは、緻密なマーケティングと持ち前の開発力で、Aセグ(全長4m未満)からFセグ(全長5m以上)まで、ほぼ10cm刻みと言っていいほど細かく多くのモデルが用意されている。




まずは、その全貌から見てみよう。

Aセグメント :トヨタ・ライズ(TOYOTA RAIZE)全長4m以下のサイズがいい!

もっとも小さいのは、Aセグのライズだ。日本市場のSUVボトムラインを支えるのがライズだ。




全長×全幅×全高:3995mm×1695mm×1620mm


ホイールベース:2525mm


パワートレーン:1.0ℓ直3ターボ+CVT


プラットフォーム:DNGA-A


デビュー年:2019年




全長3995mm、ホイールベース2525mmのライズは、ダイハツ・ロッキーと兄弟車でプラットフォームはDNGA-Aプラットフォームを使う。


パワートレーンは1.0ℓ直3ターボ+CVT。ハイブリッドは設定していない。

Bセグメント:トヨタ・ヤリスクロス(YARIS CROSS)BセグSUVのニュースター

世界でいまもっとも競争が激化しているのは、BセグSUV。そこへトヨタが投入したのが、ヤリスクロスだ。




全長×全幅×全高:4180mm×1765mm×1590mm


ホイールベース:2560mm


パワートレーン:1.5ℓ直3+CVT


1.5ℓ直3+THSⅡ


プラットフォーム:TNGA GA-B


デビュー年:2020年




ライバルひしめくクラスでヤリスクロスは、大人気を博している。キャプチャー、2008など欧州勢も力を入れるこのカテゴリーで2020年のデビュー以来、存在感を示すヤリスクロス。欧州市場ではヤリスクロスがもっとも小さいSUVとなる。

Cセグメント:トヨタC-HR クーペSUVとしてのカッコよさ

個性溢れるルックスと全高1550mmの低い構えでデビュー当時は驚きを持って迎えられたC-HR。クーペSUVともいうべきそのスタイルで世界的な人気を得た。




全長×全幅×全高:4385mm×1795mm×1550mm


ホイールベース:2640mm


パワートレーン:1.2ℓ直4ターボ+CVT


1.8ℓ直4+THSⅡ


プラットフォーム:TNGA GA-C


デビュー年:2016年

トヨタ・カローラクロス(COROLLA CROSS)じつは本命 王道CセグSUV

C-HRと同じGA-Cプラットフォームを使うカローラクロスは2020年にまずはタイ市場でデビュー。21年には北米への投入も明らかにされた。




全長×全幅×全高:4460mm×1825mm×1620mm


ホイールベース:2640mm


パワートレーン:1.8ℓ直4+CVT


  1.8ℓ直4+THSⅡ


        2.0ℓ直4+CVT(北米)


プラットフォーム:TNGA GA-C


デビュー年:2020年




C-HRと同じプラットフォームながら全長は75mm長く全高は70mm高い。C-HRがクロスオーバーとしたら、カローラクロスは正統なSUVパッケージのモデルである。ライバルは、マツダCX-5、VWティグアン、メルセデス・ベンツGLA、アウディQ3あたりになる。

レクサスUX レクサスのエントリーSUV

レクサスでもっともコンパクトなSUVがUXだ。プラットフォームはC-HR、カローラクロスと同じくGA-B。プレミアムブランドのレクサスだけにパワートレーンも2.0ℓがベースになる。またEVモデルの設定もある。




全長×全幅×全高:4495mm×1840mm×1540mm


ホイールベース:2640mm


パワートレーン:2.0ℓ直4+CVT


2.0ℓ直4+THSⅡ


EV


プラットフォーム:TNGA GA-C


デビュー年:2018年

Dセグメント:トヨタRAV4 世界的大ヒットSUV

歴代RAV4でもっとも成功したモデルとなった現行RAV4のデビューは2019年。北米でも日本でも大ヒットを記録している。PHEVモデルの設定があること、そして3種類の4WD方式を用意していることがRAV4の特徴だ。スタイルもオフロード志向。




全長×全幅×全高:4600mm×1855mm×1685mm


ホイールベース:2690mm


パワートレーン:2.0ℓ直4+CVT


2.5ℓ直4+THSⅡ


PHEV


プラットフォーム:TNGA GA-K


デビュー年:2019年

トヨタ・ハリアー(北米ではVENZA)スタイリッシュな上級都市型SUV

RAV4が少しオフロード志向だとしたらハリアーは完全に都市型SUV。RAV4と同じGA-Kプラットフォームを使うがその佇まいは荒野より大都会が似合う。北米ではVENZA(ヴェンザ)を名乗る。




全長×全幅×全高:4740mm×1855mm×1660mm


ホイールベース:2690mm


パワートレーン:2.0ℓ直4+CVT


2.5ℓ直4+THSⅡ


プラットフォーム:TNGA GA-K


デビュー年:2020年

レクサスNX ミドルクラスのレクサスSUV

間もなくのフルモデルチェンジが予告されているレクサスNX。現行モデルは2014年のデビュー。プラットフォームもTNGAではなく、MCプラットフォームを使っている。




全長×全幅×全高:4640mm×1845mm×1645mm


ホイールベース:2660mm


パワートレーン:2.0ℓ直4ターボ+6AT


2.5ℓ直4+THSⅡ


プラットフォーム:MC


デビュー年:2014年




次期モデルは当然、GA-Kプラットフォームを使うことになるだろう。

Eセグメント:レクサスRX 北米でカテゴリートップの人気を誇る

デビューは2015年とやや古いが、特に北米で絶大な人気を維持しているのがレクサスRXだ。プレミアムLクラスSUVのカテゴリーでトップの人気を誇っている。




全長×全幅×全高:4890mm(L5000mm)×1895mm×1710mm


ホイールベース:2790mm


パワートレーン:2.0ℓ直4ターボ+6AT


3.5ℓV6+THSⅡ


プラットフォーム:Kプラットフォーム


デビュー年:2015年

トヨタHIGHLANDER(ハイランダー)トヨタモノコックSUVの最大モデル

RAV4やハリアーが使うGA-Kプラットフォームのロングホイールベース版を使ったSUVがハイランダーである。日本では販売されないが、北米で人気のモデルだ。欧州での販売もスタートする。全長4950mm、全幅1930mmという堂々としたサイズに3.5ℓV6を積むトヨタのモノコックSUVの王者的存在である。




全長×全幅×全高:4950mm×1930mm×1730mm


ホイールベース:2850mm


パワートレーン:3.5ℓV6+8AT


2.5ℓ直4+THSⅡ


プラットフォーム:GA-K


デビュー年:2019年

ここまでがモノコックを使うSUVだ。


トヨタのすごいところは、ここまでですでに10モデルを擁していること。そしてそれ以外に5モデルも持っていることだ。それ以外とは、ラダーフレームベースのSUVである。

モノコックSUV: ランドクルーザープラド(LAND CRUISER PRADO)

ランドクルーザープラドに限らずラダーフレームのSUVは、悪路走破性が重要だ。プラドはもっとも小さなラダーフレームSUVである。




全長×全幅×全高:4825mm×1885mm×1850mm


ホイールベース:2790mm


パワートレーン:2.7ℓ直4+6AT


2.8ℓ直4ディーゼルターボ+6AT


プラットフォーム:ラダーフレーム


デビュー年:2009年

トヨタ4RUNNER 質実剛健

全長×全幅×全高:4830mm×1925mm×1815mm


ホイールベース:2790mm


パワートレーン:4.0ℓV6+5AT


プラットフォーム:ラダーフレーム


デビュー年:2009年

ランドクルーザー(LAND CRUISER)世界で認められた陸の巡洋艦

陸の王者ランクル。現行モデルは2007年登場だ。世界で認められた本格クロカンSUVである。




全長×全幅×全高:4950mm×1980mm×1870mm


ホイールベース:2850mm


パワートレーン:4.0ℓV6+5AT


プラットフォーム:ラダーフレーム


デビュー年:2007年

レクサスLX レクサスSUVのフラッグシップ

レクサスブランドのSUVのフラッグシップがLX。ベースはランドクルーザーだが、スタイリッシュなボディと上質なインテリアで、高級車の佇まいをもっている。パワートレーンは5.7ℓV8エンジン+8速AT。




全長×全幅×全高:5080mm×1980mm×1910mm


ホイールベース:2850mm


パワートレーン:5.7ℓV8+8AT


プラットフォーム:ラダーフレーム


デビュー年:2007年

トヨタ・セコイア(SEQUOIA)トヨタ最大のSUV

トヨタでもっとも大きなSUVがセコイア。セコイアは、高さが100m以上にも達するというスギ科の常緑大高木を意味する。もちろん、日欧では販売されていない。




全長×全幅×全高:5210mm×2030mm×1955mm


ホイールベース:3100mm


パワートレーン:5.7ℓV8+8AT


プラットフォーム:ラダーフレーム


デビュー年:2008年




こうして全モデルを俯瞰してみると、トヨタがいかにSUVを得意としているかがよくわかる。もう一分の隙もない感じ……だが、まだ残っている分野があるとしたら、「レクサスのBセグクロスオーバー」だろうか? ヤリスクロスのプレミアム版というのは、トヨタが開拓すべき数少ない領域かもしれない。

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