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【プロが選ぶ最強のお買い得車|トヨタ・ハリアー】これぞトヨタの底力! 299万円から手に入る都会派SUVの代表格


自動車専門誌のみならず、一般メディアでも健筆をふるう塚田勝弘さんが選んだ「最強のお買い得車」は、ダイハツ・タント、シトロエンC3、トヨタ・ハリアー。ハリアーはエントリーグレードが299万円、装備が充実した「G」グレードでも341万円と、購入予備軍を強烈に惹きつけるプライスタグを掲げている。




TEXT●塚田勝弘(TSUKADA Katsuhiro)

1台目:ダイハツ・タント|134万2000円-200万2000円

良品廉価を掲げるダイハツ。軽スーパーハイトワゴンの王者ホンダN-BOXよりも価格を抑えながら、タントのパワートレーンの仕上がりの良さは、N-BOXやスズキ・スペーシアを上回る。とくにターボモデルは、力感があるのは当然としてスムーズ。スプリットギヤを組み合わせた「D-CVT」と呼ぶトランスミッションとの組み合わせも、CVTのネガであるラバーバンドフィールをかなり抑制している。




後席のスライドは、リヤゲート側からはできず、リヤドア側に回って操作する必要があるが、「ミラクルオープンドア」側だけで荷物の出し入れは十分に可能。タントのオーナーはリヤゲートを頻繁に開け閉めしていないそうだ。こうした調査の上、掛けるべきコストを入念に選定している。

ダイハツ・タント

2台目:シトロエンC3|235万円〜257万5000円

同門のプジョー208は、最新のプラットフォームを使うが、21年1月にマイナーチェンジを受けたばかりのシトロエンC3は、古い世代の「PF1」を使っている。それでも走りに古さはあまり感じさせないし、フランス車の古き良きソフトな乗り心地は、高い機動力が光る208よりもC3の方が濃厚に味わえる。1160kgという軽めの車両重量であれば、ハンドリングも乗り心地の面でも旧車体でもカバーできている印象だ。




C3の価格は235万円~257万5000円(特別仕様車は除く)で、249万9000円〜299万円のプジョー208よりも安い。その分、C3は6速AT、従来型クルコンなどに留まり、208のように8速ATではなく、アダプティブクルーズコントロールも設定されないが、タウンスピードでの快適な乗り味は、現行のBセグメントの中でも光るモノがある。

シトロエンC3

3台目:トヨタ・ハリアー|299万円〜504万円

トヨタの現行ハリアーもスタイリッシュなエクステリア、高い質感を誇るインテリアを備え、都市型SUVの先駆者にふさわしいクールなムードを放っている。「トヨタ」ブランドを代表する高級SUVでありながら、先代ハリアーと同様に300万円を切るエントリーグレードを設定しているのが大きな魅力だ。




現行型も先代同様に開発陣からは、「若い層にも乗ってもらいたい」という声が聞かれた。実際に目玉価格である300万円を切る2.0Lガソリンの「S」を購入する人は少ないだろうが、ガソリン「G」も350万円を切る。ハイブリッドは「S」が358万円からで、「G」は400万円ジャストと大台に乗るものの、なんとか手が届くという方もいるだろう。




「プロジェクター式LEDヘッドランプ」や電動テールゲートを備える「G」以上を狙いたいものの、「S」でもハリアーらしい内外装は享受できる。

トヨタ・ハリアー S

トヨタ・ハリアー G

『プロが選ぶ最強のお買い得車』は毎日更新です!




予算に限りがある庶民にとって、車選びの際にこだわりたい要素が「コストパフォーマンス」。つまり、その車がお買い得かどうか、ということ。ただ安ければいいというわけではありません。ポイントは「値段と性能が釣り合っているか」。だから、価格が安い軽自動車だからコスパがいいとは限りませんし、1000万円以上のスーパーカーだってその価格に見合う機能や魅力があればお買い得と言えます。




というわけで、自動車評論家・業界関係者といった「クルマのプロ」たちに、コストパフォーマンスが高い「お買い得」な新車を3台ずつ、毎日選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに。
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