ビー・エム・ダブリューは4月9日、BMW M5をベースに、現行モデルラインアップにおいて最もパワフルなエンジンを搭載し、軽量化を追求した「BMW M5 CS」を、2021年4月12日午前11時より、BMWオンライン・ストアにおいて、5台限定で販売すると発表した。税込車両価格は2510万円で、日本仕様は右ハンドル。納車は2021年秋頃を予定している。
4.4ℓV8ツインターボは635ps/750Nmを発揮。0-100km/h加速タイムは3.0秒をマーク
M5 CSに搭載される4.4ℓV型8気筒ツインターボエンジンは、M5コンペティションの10psプラスとなる635ps/750Nmを発揮。8速ATの「Mステップトロニック」と、BMW M専用セッティングの四輪駆動システム「M xDrive」を組み合わせ、3.0秒の0-100km/h加速、10.3秒の0-200km/h加速、305km/hの最高速をマークする。ちなみにM5コンペティションの加速データはそれぞれ3.3秒、10.8秒だから、加速性能が確かに向上していることがわかる。
徹底したボディの軽量化もこのモデルの特色だ。M5コンペティションと比べて70kg軽いこのモデルの車両重量は1840kgを実現。軽量化には、ボンネットやフロントスプリッター、ドアミラーキャップ、リヤスポイラー、リヤディフュザー、エンジンコンパートメントカバー、そしてインテークサイレンサーにはCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)を採用したほか、後席を独立した2名掛けのMカーボンシートを装備していることが大きく寄与している。
足まわりも専用仕立てだ。前後サスペンションはスプリングとダンパーを専用チューニングしているほか、ゴールドブロンズカラーが目を引く20インチのYスポークデザイン鍛造ホイールを装着。タイヤはサーキットトラックなどでのスポーツドライビングに対応したピレリPゼロ・コルサが採用されている。タイヤサイズはM5コンペティションと同じで、フロントが275/35ZR20、リヤが285/35ZR20。
内外装にはM5 CSの個性を際立たせるディテールが与えられている。エクステリアではゴールドブロンズのキドニー・グリル・サラウンドや、ボンネットフードのエアアウトレット、フロントフェンダー後部のサイド・ギルなどに、専用のデザインまたはカラーを採用。キドニー・グリルやサイド・ギル、リヤエンドには「M5 CS」のバッジを装着する。ブレーキはキャリパーをゴールドにペイントしたMカーボンセラミックブレーキを標準装備する。
インテリアでは、12時位置にマーキングを施すMアルカンターラ・ステアリングホイールやカーボンファイバー製シフトセレクターが、卓越した走りをイメージさせる。
座面の一部にカーボンを用いたメリノレザー張りのシートはブラックカラーが基調で、肩口やステッチにレッドカラーをあしらうほか、インパネの助手席側には「CS」のロゴが表示され、独特のコントラストを演出。ドアのスカッフプレートにも「M5 CS」が表示される。