新電元工業は、EV用急速充電器SDQC2F90シリーズにおいて「SDQC2F90ET4415-M」の販売を開始した。
地球温暖化対策の観点から、走行中にCO2や排気ガスを出さないEVが注目を集めている。その普及拡大に向けては、充電環境の整備(充電スポットの設置等)が重要な課題のひとつとなっている。現在、日本国内においては、約8,000箇所に急速充電器が設置され、今後も様々な場所に普及拡大することが見込まれている。公共施設、商業施設、自動車販売店などの設置場所により、採用される通信ネットワークサービスに傾向の違いがある。
従来、SDQC2F90シリーズは、日本ユニシス、ジャパンチャージネットワークの2社が提供する通信ネットワークサービスに対応していたが、本機種がエネゲートの提供するエコQ電に対応したことで、EV用急速充電器における国内主要ネットワークベンダー三社がラインナップにそろった。これにより充電設備の設置・運用者は幅広いニーズに適した通信ネットワークサービスを選択することができる。
【新製品(SDQC2F90ET4415-M)の特長】
■ 認証・課金機内蔵
・別置きの課金機が不要となることで省スペース化、工事費の削減が可能
■ 4G通信
・通信品質の向上と今後迎える3G 停波においても継続使用が可能
【SDQC2F90シリーズの特長】
■ 大出力(EVの仕様や周囲温度など諸条件により充電される電力量は変動)
・一般的に普及している充電器(50kW)と比較して 1.8倍となる最大90kW出力が可能
■ マルチアウトレット(2出力:型式末尾“-M”の場合)
・充電器1基で2台の車両への同時充電が可能
■ EV用急速充電器における国内主要ネットワークベンダー三社に対応
・充電設備の設置・運用者の幅広いニーズに対応