クルマの“オンライン化”を実現する人気急上昇中の車載Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」の実力をふだんのカーライフを通してお伝えする長期連載。第3回はエンタメ活用編だ。
REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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カロッツェリア DCT-WR100D……価格:2万5000円(税別)
通信で車内エンタメが飛躍的に充実
今もっとも注目を集めているカーAVユニットがカロッツェリアの車載Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」だ。ユーザーは「docomo in Car Connect」の契約(365日プラン1万2000円/税別など)を行えば愛車にインターネット環境を実現できる。車内エンタメがグンとグレードアップするのだ。
最近は音楽を聴く手段としてスマホを利用することが増え、車内ではBluetoothを介してカーナビ/カーオーディオでお気に入りの曲を楽しんでいる人が多いと思う。そんなときでも車載Wi-Fiルーターがあればスマホの残りギガ数を一切気にすることなくSpotifyやLINE MUSICなどの音楽ストリーミングアプリが使い放題(もちろんアプリの利用料は別だが)だ。運転中はノンストップでさまざまな音楽に浸れる。
また、スマホで再生したYouTube映像をHDMI経由で車載機器(カーナビやディスプレイオーディオなど)に出力すれば大きな画面で多彩な映像が見られるようになる。さらにAmazon Fire TV StickをWi-Fiと接続してHDMI経由で車載機器に映像出力をすればAmazonプライムビデオをはじめとした多彩な映像ストリーミングコンテンツも存分に楽しめる。車内がリビングの延長になる感覚だ。
もちろん自宅や職場のWi-Fiと同様にスマホでお気に入りのウェブサイトを閲覧したり、スマホ画面上でさまざまな映像を楽しむことも可能。LINE通話などにも便利だ。当然ながらノートパソコンやタブレット、ネットワーク機能付きゲーム機など、Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n)対応機器であればほとんどの製品と接続が行える。
なお、この車載Wi-Fiルーターは決められたパスワード(本体の裏側に記載)さえ入力すれば、一度に5台までの機器を同時に利用できる。乗り合わせた家族や友人がそれぞれに使えるのは嬉しい。定額で容量無制限・使い放題だが、クルマが停車中には1時間まで、走行前は30分までしか使用できないので注意が必要。とはいえ1カ月あたり1000円(365日プランの場合)と低料金なので制限が付いても個人的には不満に感じない。
通勤で毎日のようにクルマに乗る人や週末ごとにドライブに出かける人ならば、車載Wi-Fiルーターは必ずお得感が得られる魅力的なアイテムと言えるだろう。