またしても時間が空いてしまったが、前回の作業でハンマーを叩き過ぎイヤになったわけではない。シューと固着していたシャフトを整えるだけの時間がなかっただけのこと。暇人に戻ったので、早速シャフトを磨いてフロントブレーキを組み直してみたい。今回はスンナリ行くだろうか?
もうここまできたら新品のシューを組むだけ。でもその前にひと手間かけよう。というのもブレーキまわりの部品たちが汚いままなのだ。シューに使うプレートも写真に写っているが、これは新品のシューに付属しているので磨かなくて大丈夫。肝心なのはシューを動かすカムのシャフト部分で、ここがスムーズに動かないとブレーキング時のフィーリングが悪化する。汚れを落とすのと同時に軽く磨いて摺動性を良くしておこう。
シューを組む前にもうひと手間。というのもシューを組んだ後だとメーターギアまわりへグリスを入れるのが面倒だから。シューを組む前なら簡単に円筒内へグリスを入れることができる。また同時にシューが入るシャフト、カムが入る円筒にもグリスを塗布しておく。
シューを組んだらドラムをかぶせよう。その前にドラム内側のシューとの当たり面を入念に清掃しておくこと。ドラム内を清掃したらドラムをかぶせ、アクスルナットを締め込んでいく。ナットが手で軽く締められるくらいに清掃しておくことも大事で、シャフト側も同様だ。
最後にキャップを装着してフロントブレーキの交換作業が終了した。たかがブレーキシューの交換にここまで手間と時間がかかるとは誰も思わないだろう。これが長期放置車の現実というもの。ただ、時間と手間をかければ、路上復帰したときの喜びもひとしおというもの。地道にコツコツが大事なのだ。
次回はヒビ割れたタイヤを交換してみる予定だ。