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壁を越えたフェアレディZ S130 | NA3500cc以下 ドラッグレース ストックボディクラスの猛者


ストリートゼロヨンから競技へ…ストックボディで戦うには意味がある!! ここではNA3500cc以下のクラスで戦う全国の猛者たちのマシンを詳しく紹介していく。今回は2020年11月のオプション×G-ワークスドラックでS130最速となった花上S130だ。

L28 N42ヘッド/ブロックを使用し、クランクはASWの8ウエイト85㎜ナロー(コンロッド側がRBメタルサイズ)を使用し、φ89.5㎜ピン上27㎜ASWピストン、ASW140㎜I断面コンロッドを使用し3.2リッターとしている。注目はシリンダーヘッドでラウンドエンジニアリング・河上さんが使っていた本番用スペアヘッド。15年ほど前に手掘りでポートを削ったお気に入りのもの。それを花上号に譲渡した時から調子はさらに上がり、現在は370ps、トルク40kgmほどになる。

セミトレというサスペンション型式と車体のデカさと重さから「S30より遅い」と言われ続けたS130。しかし、それは過去のものとなる。ストックボディでゼロヨン11秒を切る世界に突入したからだ。




S30でも11秒を切るのは難しいとされるなか、花上S130は10秒986のタイムを叩き出した。ミッションはエアでもGフォースでもなくドグ。操作こそ手動だが、点火や燃料など電子制御によりできるだけ車速を切らさない工夫がされていると言うが、ジェリコ・エアもセッティングする河上さんは「マップを見るとドグはやっぱり変速時の落ち込みがあるね。ジェリコはスムーズにいくけど。だからタイムはジェリコより悪い」と言うが、シフト後の点火時期や燃料量など詳細に設定されできるだけ加速が途切れないマップを入れているという。




しかしまだ発展途上。


「タイヤもS130はタイヤハウスがデカいから幅の大きいものが入れられる」


と言うことから26×10サイズのタイヤを入れる予定。11秒の壁を突破したこの花山S130をキッカケに、ストリートでも乗りやすい130の時代が到来する予感だ。




詳しくは2021年2月発売のG-ワークス4月号を!!

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