ゼネラルモーターズ・ジャパンは、キャデラック初のコンパクトSUV、「キャデラックXT4」を発表・発売した。キャデラックのSUVシリーズでもっともコンパクトなサイズのXT4。世界的に人気の高いコンパクトSUV市場にGMが投入する戦略モデルがXT4である。価格は570万円から。
キャデラックXT4はキャデラックブランド初のコンパクトSUVだ。アメリカンSUV＝ビッグサイズという先入観を覆す、日本でも扱いやすいサイズであることがXT4の第一のセリングポイントだ。それでいて、キャデラックのDNAを感じさせるルックス、最新の2.0ℓ直4ターボ＋9速AT+4WDシステムもXT4の特徴だ。
キャデラックで初のコンパクトなSUV、といっても、どの程度のサイズなのか。
キャデラックのSUVのサイズは
XT4：全長×全幅×全高：4605mm×1875mm×1625mm
ホイールベース：2775mm
XT5：全長×全幅×全高：4825mm×1915mm×1700mm
ホイールベース：2860mm
XT6：全長×全幅×全高：5060mm×1960mm×1775mm
ホイールベース：2860mm
である。確かにXT4はコンパクトだ。ちなみに、3モデルともエンジンはフロントに横置きされ、9速ATと組み合わせる。
XT4のエンジンは、Ecotecの第3世代で、低負荷時に2気筒を休止する気筒休止システムを採用している。
パワースペックは
最高出力：230ps(169kW）/5000rpm
最大トルク：350Nm/1500-4000rpm
となっている。
トランスミッションは、GM製9速ATのGM Hydra-Matic。4WDシステムは、ツインクラッチAWDで必要に応じて後輪への駆動力の伝達を完全に遮断できる最新のものを使う。前輪駆動時は後輪へ駆動力を伝えるプロペラシャフトの回転を完全に止めることができる。
価格は
キャデラックXT4プレミアム：570万円
スポーツ：640万円
プラチナム：670万円
だ。
さて、このキャデラックXT4のボディサイズをトヨタRAV4と比べてみよう。
トヨタRAV4
全長×全幅×全高：4600mm×1855mm×1685mm
ホイールベース：2690mm
XT4
全長×全幅×全高：4605mm×1875mm×1625mm
ホイールベース：2775mm
となり、全幅がXT4の方が20mm広いが、ほぼ同じサイズと言っていい。確かに日本の街中でもさほど持て余す大きさではないだろう。
ちなみに、RAV4のガソリンモデルのRAV4 G Zパッケージの4WDモデルの価格は353万3000円だ。
ただし、パワートレーンは2.0ℓ直4DOHC自然吸気（171ps/207Nm）＋CVT（ギヤ付き）だからXT4よりはだいぶおとなしい。
プレミアムブランドのキャデラックだから比較対象とするのは、レクサスNXなのかもしれない。
レクサスNX Fスポーツの価格は548万3000円。
ボディサイズは
全長×全幅×全高：4640mm×1845mm×1645mm
ホイールベース：2660mm
だから、XT4とほぼ同じ。
パワートレーンは
2.0ℓ直4DOHCターボ（238ps/350Nm）＋4WD+6AT
だからXT4と拮抗する。
である。結論から言うと、XT4はBMW X3やメルセデス・ベンツGLB、アウディQ5、ボルボXC60より少しボディサイズがコンパクトで価格もかなりリーズナブル、それでいて国産車とは明らかに違った独自の存在感がある、なかなか得がたいポジションにはまるSUVになりそうだ。
ぜひ、試乗レポートをお届けしたいと思うニューモデルである。
キャデラックXT4
全長×全幅×全高：4605mm×1875mm×1625mm
ホイールベース：2775mm
サスペンション：Fマクファーソンストラット式 Rマルチリンク式
車重：1760kg
エンジン：2.0ℓ直列4気筒DOHCターボ
型式：LSY型
排気量：1997cc
ボア×ストローク：83.0mm×92.3mm
最高出力：230ps(169kW）/5000rpm
最大トルク：350Nm/1500-4000rpm
駆動方式：AWD
トランスミッション：9速AT
キャデラックXT4プレミアム：570万円
スポーツ：640万円
プラチナム：670万円
大谷翔平・野球ニュース