このたび北米ホンダ(American Honda)の2020年(暦年)第4四半期ならびに12月期の決算報告が発表され、好調な販売が報じられた。報告書からその好調の秘密を探ってみよう。

新型コロナ禍に見舞われた2020年だが、その中でも北米ホンダの好調が伝えられた。ご存知の通り、ホンダは北米地区ではホンダとアキュラという2つのブランドを展開する。まずは、それぞれのブランドの状況を見てみよう。

ホンダ・ブランドはトラックと電動車が販売を牽引

まず、ホンダ・ブランドでは依然としてパスポートやCR-VなどのSUVが好調を示し、パスポートは過去最高の年間販売台数である約4万台を数え、12月の販売台数でも4344台を記録。また、CR-Vの販売台数は33万3502台で8年連続で30万台を超えた。しかし、SUVだけではない。好調の秘密はトラックと電動車両の販売にある。



リッジラインのようなSUT(スポーツ・ユーティリティ・トラック)をはじめとするトラックの12月期の利益は4.2%増加しており、さらにCR-Vハイブリッドやアコード ハイブリッドなどの電動車両も好調な販売を示している。ここがSUVの好調のプラスアルファとなって効いているのだ。

SUVとトラックの「いいとこどり」のリッジライン。SUTという新たなジャンルを拓き、好評を博している。

依然として好調なCR-Vハイブリッドは2万4406台のセールスを記録。

アコード ハイブリッドも1万8229台のセールスと好調。電動車全体が順調な伸びを見せている。

無論、北米で「ミレニアル世代および初めての自動車購入者に最も売れているモデル」として知られるセダンのシビックも26万1225台という好調な販売を記録し、その座を守り続けているのだが、どうやらハイスペック・スポーツモデルであるシビック Type R LE(リミテッドエディション)の発売が、シビックの販売をさらに加速させた模様だ。

シビックも依然として好調で、スーパー・スポーツモデルの「Type R LE」の発売が人気に拍車をかけた。

アキュラ・ブランドはスポーツ・イメージで高評価?

それではアキュラ・ブランドはどうか? ホンダのプレミアムブランドであるアキュラが北米市場で展開するラインナップは、セダンのILX、TLX、RLX(いわゆる北米レジェンド)、およびSUVのRDXとMDXがあり、日本でも販売されているスーパースポーツのNSXもアキュラ・ブランドだ。



特にセダンのTLXにスポーツ・グレードの「Type S」が復活し、これに伴い小型のILXやSUVのMDXにも「Type S」が加わるとの観測から市場が活性化したようで、 ILXは12月に1417台の販売を記録し、販売台数は8.6%増加した。SUV全般も販売台数は7年連続で10万台を突破。 RDXの販売台数は6年連続で5万台を超え、2020年の総販売台数は5万2785台に上っている。

アキュラのSUVラインのフラッグシップ、RDX。6年連続で5万台超えのセールスを記録。

久々にスポーツ・グレードの「Type S」の復活となり、市場をにぎわせたTLX。

アキュラのエントリーモデルと言えるILXも、スポーツ・グレード登場の期待感が既存車種を見直す形となり、売り上げを伸ばした模様。

北米ではMDXにもスポーツ・グレード投入の噂があるようで、これに引っ張られる形で販売を伸ばしたようだ。

2021年はスポーツモデル、スポーツ・グレードの大量投入が起こる…かもしれない?

つまり北米市場では、依然としてSUVが好調だが、トラックと電動車両がそこに加わって台数を伸ばしている。

しかしそれだけでなく、シビック Type R LEやアキュラTLX Type Sのようなセダンのスポーツ・グレード車が、イメージリーダーたるアキュラNSXへの憧れに引っ張られる形で好調な販売を示し、台数を上乗せしたことも見逃せない点だ。

これは推測でしかないが、これを背景に、ホンダのスポーツモデルやスポーツ・グレード車が増えてくる事は十分に「あり得る話」だろう。走り志向のユーザーには、2021年のホンダは国内外を問わず期待大かもしれない!?

情報提供元:MotorFan
記事名:「 北米ホンダ好調のカギはトラックと電動車両にあり!! だが、それだけじゃなかった!?