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R35のトランクを大真面目に検証する|連載|日産 GT-R が欲しい!


R35が大好きな編集部員・ナコの日記【女性編集者、R35を……買う?! 】今回はとくにお気に入りのリヤデザインについて考察しつつ、トランク容量&使い勝手を検証です。


ワクワクしたり、落ち込んだり、かと思えば気が大きくなったり……の、35(クルマ)購入への道程、ぜひ一緒に楽しんでください。




TEXT&PHOTO:生江凪子(Naco NAMAE)


PHOTO:Motor-Fan.jp / Special thanks:NISSAN

冒頭から99パーセントの読者の皆さまに該当しないこと、そして記事本文ではないことでとても心苦しいのですが、皆さまによりお楽しみいただくために、こちらでSNSのコメントに関してのお願いをさせてください。




公然性の認められるSNSでは、バ○、ア○、カ○など、周りの皆さまに不快感を与えてしまう言葉やコメントはご遠慮ください。見て気持ちのいい表現ではないという感情論はもとより、刑法の第三十四章 「名誉に対する罪」には(侮辱)という条文(231条ですね)があり、そこに該当してしまう可能性があるからです。皆さまには「ご自分の発言が元で傷つくことがなきよう、しっかりとご自分を守って」ほしいのです。「顔の見えないSNSだからこそ、お互いに充分に気をつけましょう」というお願いです。




どのようなメッセージもコメントも読者の皆さまからのファンレターだと思っているのでウエルカム! 一呼吸おいても罵詈雑言を書き込みたかったら、こちらが唸るくらいの美しい言葉で!


それでは【女性編集者、R35を……買う?! 】はじまりはじまり~。

日産 GT-R R35が好きな、興味がある皆さま、メリークリスマス。【女性編集者、R35を……買う?! 】Vol.12は期せずしてクリスマス更新となりました。せっかくなら「クリスマスプレゼントにR35が届きました♡(買っちゃった♡)」くらいかましたかったのですが、いまだ借りぐらしで進行中です。




さて今回は、R35のトランクについて。美しいリヤデザインはどう成り立っているのかを考察しつつ、トランクの使い勝手を大真面目に検証します(そんなに仰々しい話ではありませんが)。

R35の美しいリヤデザインが好き

Vol.09、桜ではなく、ループ橋。日産GT-Rの“似合う” スポット! 伊豆編【女性編集者、R35を……買う?! 】でも掲載したお気に入りバックショット。とても綺麗(写真をクリックすると記事へ飛びます)

「リヤから見たR35が好きです。もちろん全方向好きですが、とくにリヤからが好きです」


この意見に同意してくださるR35ファンのかたは、きっと多いと思います。




では、R35の美しいリヤデザインはどう成り立っているのか。


デザインといえば、ナコの師匠のこのお方。東京都立大学/システムデザイン学部 インダストリアルアート学科 難波治教授に聞いてみよう! と早速電話。

比べてみると一目瞭然で開口部の違いがわかりますね
スポーツセダンの400Rでも利便性は重要視しています

ナコ:教授、この美しいリヤデザインは、このえぐれていないトランクの蓋の形も大いに関係しているのでしょうか。否、このテールランプ形状を維持するためのデザインとして、蓋型になっているのでしょうか。最近の主流とは違う気がするのですが……。

教授:ナコや、キミは何年ボクの側でデザイン講釈を聞いているの? えぐれって……まったく。「トランクリッドのオープニング形状」と言いなさい。

ナコ:そうそう、オープニング形状。そう言いたかったの。

教授:……。まぁ、順を追って話を進めますよ。クルマにはどうしてもライセンスプレートを取りつけねばなりませんね。わかりますか。それをバンパーの上にするか、下にするかでリヤ周りのデザインが変わります。バンパーの下側にライセンスプレートがついているクルマもありますので、ボクにとってはどちらが主流という観念はありません。

ナコ:そこは掘り下げなくていいのですが、長くなりますか?

教授:相変わらずキミはセッカチだねぇ。まぁ、それは置いておいて。それではなぜ上か下かとなるのかというと、表面から見えないところにバンパービームってのがあり、それはビシッと一本通っているので、どうしてもビームをよけると上か下になるわけですな。

ナコ:ふむふむ。

教授:ではなぜGT-Rはそうなってないか! ということになるわけです。まず、ボクが先に説明したモノはどちらかというとフツーの乗用車の手法で、いろんな制約や観点から考えて最適な処置をしているのです。ところがGT-Rはそんな一般的な乗用車に見えてはイカンのです!




教授の熱語りは続く。

教授:GT-Rはスポーツカーとしての佇まいが必要ですからいかにもフツーのクルマのような、リヤスカートの上にリヤバンパーがありまして、その上にトランクリッドがございまして……なんていう重ね餅スタイルは採りたくなかったのでしょうね。ですからかなり工夫をして、内部の骨格を固めたりして、本来ならばバンパービームが表面に近いところを通るのを少し奥まらせていたり、内部の緩衝材の断面を工夫したりしているのだと思いますよ。リヤ周り全体を一体に見せるスタイルを採りたかったのでこのような形になっているのですね。ここは全体をウレタン系の樹脂で一体に作っていると思います。

ナコ:え~っとね教授、まだ続く? 私が聞いているのはね……。

教授:急ぐでないっ。そこでナコの質問の「トランクリッドのオープニング形状」についてになるのだよ。これについてもGT-Rは従来どおりの見えかたにはしない! という強い思いがあります。多少荷物が積みにくいとしても誰も文句を言わないでしょうから、利便性の優先度を高める必要もないわけですね。

ナコ:確かに、別に文句はまったくない。むしろこの古典的な感じが好きだったりします。

教授:ですからナコが言うように、デザイン優先ではあるのですが、「テールランプのため」とだけは言い切れないけど、おかげでテールランプは綺麗に造形されてますよね。理解できましたか?

ナコ:……多分、できていると思われます。ありがとうございました。

角度がまったく同じではないため少しわかりづらいかもしれませんが、それでもこの違い
いかにR35のトランクリッド(&リヤスポイラー)が薄く造られているかがわかりますね

要・利便性でないなら、容量も少ないのでは? いえいえ

なるほど。GT-Rはスーパースポーツカーであるからして、利便性はある意味二の次。911とか、ちいこいもんね! ではトランク容量もそんなにないのでは……と思いがちですが、いえいえ。ナニをおっしゃる。


ここがGT-Rのスゴいところで、トランク容量、犠牲になっておりません。私は嗜まないので試していないのですが、どうやらゴルフバッグが横に載るとか(しかも、ふたつ)。すごいです。




日産の公式HPには[トランクルームはふたりで旅行するのに充分な荷物を持って行けるだけの大きなスペースを確保している。ゴルフバッグなら2セット(形状によっては入らない場合もあります)、スーツケースでは特AサイズとCサイズをひとつずつ積み込める]と記載されている。

私が試したのはコチラ。リモワのスーツケースが入るかどうか(記入サイズはおおよそです)。これ、私にとってはけっこう重要なベンチマーク。さて、入るでしょうか。編集長に「え? いや、入らないって!」と言われながら検証です

もちろん、傷をつけぬよう、空です(かつ、入れ込むときには布で保護しています)。縦置きはさすがに無理ですが……

しっかりと、難なく入りました!!! 素晴らしい。しかも、全然パツンパツンではありません。なんなら超余裕です

ですが……コレ、空だから入れられますが、荷物満載の場合の重さを考えると……入れてくれるチカラモチがいるならともかく、私の腕力ではさすがにぶつけて傷(間違いなくスクラッチシールドを追加していたとしても復活しない)をつけてしまいそう。購入後はスーツケースではなく大きいボストンバッグだな、との結論に至りました

そんなわけで、今回はトランクリッドのデザインから容量まで、真剣に考えてみました。さぁ、着々と購入へ向けて考察が溜まってきましたね。次回は1回お休みをいただき、2021年お正月にお会いします。皆さま、良いお年を!




次回【女性編集者、R35を……買う?! Vol.13】「最終考察|R35は日常で使えるクルマか否か」へ続く(1月1日更新予定)

おまけ|ライセンスプレート上にはトランクを外から開けるためのスイッチがついているのですが、「開かない、開かないよ、壊した? え? このスイッチ壊れてる?」と大焦り中のナコ。キーを車室内に入れた状態では、スイッチは効かないぞ~(スタッフ全員に大笑いされました)

Motor-Fan.jp公式Instagramストーリーズにて、R35への愛情あふれる番外編を毎日投稿中(18時頃更新)。ぜひご覧ください!
【編集者ナコ、R35を……買う?!】は、フィクションがちょっこし入ったノンフィクションの連載となります(回数、期間、それどころか金銭的・能力的に購入できるかどうかも未定)。クルマの運転に自信がなくても、GT-Rに乗れるのか? そもそもGT-Rって日常使いできるクルマなのか? などなど、GT-Rを購入するにあたってのさまざまなハードルを大真面目に考察した、まったくもって主観的な「R35との生活日記」となりますのでご了承ください。
刑法大好きナコが参照する総務省が運営するサイト(e-Gov)はこちらから
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