ヤマハJOGアプリオを中古で購入し、久々の原付スクーターライフを過ごしていたけれど、2スト50ccスクーターって本来はもっと速かったような気がしてきました。そこで今回は、さらなる速さを求めるべく! というと大げさですが、パリッと元気に走らせるべく、スクーターチューニングのプロフェッショナルに相談! とある部品を1つ交換するだけで、大幅な出力アップを果たしました。
取材協力
●KN企画(https://www.kn926.net/)
●エムファクトリー(https://www.m-factory.co.jp/dynostar.html)
あんまり速くないので、ダイナモでパワーチェックしてみた
計測方法が違うので、一律に比較はできないが、カタログ値6.3PS(6.21HP)に対して、私のJOGアプリオの3.0HPという結果はやはり良いとは言えない。
体感的にも本調子とは言えない状態なので、JOGアプリオのプロフェッショナルに相談してみることにした。
今回訪れたのは、オリジナルパーツの開発から補修パーツまで幅広く展開し、スクーターカスタム&チューニングに特化したメーカーで知られる「KN企画」。その旗艦店KN-YOKOHAMAだ。
じつは私がJOGアプリオを購入したそもそものきっかけは、KN-YOKOHAMA佐々木孝志店長の影響が非常に大きい。佐々木店長のスクーターチューニングの腕と知識が素晴らしい!ということもあるのだけれど、佐々木店長が所有するJOGアプリオ(お買い物仕様)がメチャ速。JOGアプリオはイジりまくって遊べるから! というのが、私がJOGアプリオを洗濯した最大の理由なのである。
速すぎない! ほどほどのJOGアプリオを目指して
本題に戻り、私のJOGアプリオである。
まずは現状のままで、佐々木店長のファーストインプレッションは、
「エンジンも足まわりも、見た目相応に走りもヤレている」
KN企画にはJOGアプリオ用のチューニングパーツ、補修パーツが豊富に揃っているので、まず私がどんな仕様を目指しているのかを伝え、それにはどんなパーツが必要なのかを教えてもらった。
私の目指すJOGアプリオは
・見た目は地味だけどキビキビ速い。
・30km/hの法定速度は煩わしいので、排気量はあげたい。
・ただし季節ごとにキャブセッティングはしたくない。
→佐々木店長のJOGアプリオのように不用意にアクセルを開けるとウイリーするような凶暴なチューニング内容ではなく、程度はやや控えめな感じを目指すことにした。
一気にボアアップまで行うのもアリだが、ステップアップしてスクーターチューニングを楽しみながら。というのも当企画のコンセプトとすることに。
純正→純正タイプマフラーへ交換! って意味ある?
そこで今回はまずマフラー交換からチャレンジする。
2ストロークエンジンにおいてマフラーは性能を司る重要な役割のパーツであり、4ストロークエンジンのそれとは意味合いが違う。純正マフラーから社外チャンバーに交換する、というのが2ストチューンでの定番メニューで、マフラー交換による劇的なパワーアップは、かつて2ストのバイクに乗っていた方ならば、身を以て体感済みだとおもう。
私のJOGアプリオはエキゾーストパイプに凹みあり、白煙もくもくだった(50kmくらい走ったら直った)なので、サイレンサー内部もカーボンで詰まっている可能性が大、ということで、まずはKN企画製の純正タイプマフラーに交換することに。
2ストのマフラーはスロットルをあまり開けずに走っていると、排ガスが不完全燃焼を起こしサイレンサー内にカーボンが溜まる原因に。段差を踏んだり、何かの拍子で溜まったカーボンが剥がれ落ちて、排気の流れを阻害、突然パワーダウンしてしまった。というのもよく聞く話だったりする。
なので同じノーマルマフラーでも、中古→新品に交換するだけでも十分な性能アップが見込めるのだ。
マフラー交換の手順。
現在までの費用
・車体……4.5万円
・KN企画製マフラー……9790円
合計5万4790円
※工賃は含まず