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ヤフー株式会社が運営するインターネットオークションサービス「ヤフオク!」は、2020年に検索数が急激に伸びたキーワードのランキングを発表。「バイク部門」の1位は、1991年から1996年まで生産され、中古市場でも人気の高いカワサキ バリオス250(バリオスⅡは2007年に生産終了)。2位は2000年前半にブームとなったヤマハTW200。3位はSUV系150ccスクーターのホンダADV150。今年一年の出来事が随所に反映された、他の部門ランキングにも注目!
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
「バイク」「自動車」「人名」「アニメ」「ゲーム」「ガジェット」「ファッション」「ステイホーム」の8部門を発表
今回発表されたのは、2020年に検索数が急激に伸びた「ヤフオク!」のキーワードランキング。「バイク」「自動車」「人名」「アニメ」「ゲーム」「ガジェット」「ファッション」の7部門に加え、「新しい生活様式」で在宅時間が長くなった2020年の番外編として、「ステイホーム」部門を追加。今年一年の出来事が随所に反映された、興味深いランキング結果となっているのが特徴だ。バイク部門の1位~5位は下記の通り。
1位 バリオス250
2位 TW200
3位 ADV150
4位 GSX-R125
5位 カブ50
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カワサキ バリオス250は1991年から1996年まで生産されたネイキッドモデル。エンジンは4スト250ccレーサーレプリカモデル・ZXR250用の水冷4ストロークDOHC 4バルブ4気筒をベースに、低中回転域での扱いやすさを重視したセッティングに変更。最高出力は45馬力を発揮した。
1993年モデルより、メーカー自主規制によって40馬力にパワーダウン。1997年にはリヤサスペンションをモノショックからツインショックに変更したバリオスⅡ250が登場してバトンタッチ。
2020年は、カワサキから4気筒250ccのニンジャZX-25Rがリリースされて大ブレイク。これも影響し、4気筒エンジンを搭載したバリオス250に注目が集まったと予想される。
●カワサキ バリオス250(初期型の1991年モデル) 主要スペック
全長×全幅×全高:2005mm×730mm×1055mm
ホイールベース:1380mm
シート高:745mm
乾燥重量:141kg
エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ4気筒
排気量:249cc
内径×行程:49mm×33.1mm
圧縮比:12.2
最高出力:45ps/15,000rpm
最大トルク:2.6kgf・m/11,500rpm
燃料供給方式:キャブレター
燃料タンク容量:15L
ブレーキ:前後ディスク式
タイヤ:前110/70-17 後140/70-17
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1987年から2001年まで生産された(1998年よりTW200からTW200Eに名称変更。以下ではTW200に統一)、ワイドタイヤ装着のアドベンチャーモデル。
1990年後半より東京・渋谷の若者を中心に、TW200をベースにしたトラッカー風カスタム(ロングスイングアームやベーツライトを装着し、サイドカウルを外してバッテリーレス化)がブーム。このカスタム手法は、別名「スカチューン(スカスカにするという意味)」と呼ばれた。
なお、このTW200改に乗る若者は「ティーダバー」と呼ばれ、地方にも一気に波及。TW200の大ヒット及び、トラッカーブーム(ホンダFTR250やFTR223、カワサキDトラッカー、スズキ グラストラッカー250など)のきっかけともなった。
2000年には、木村拓哉と常盤貴子が出演するTBSドラマ「ビューティフルライフ」が視聴率30%超えの大ブレイク。“カリスマ美容師”役のキムタクの愛車としてTW200改が登場し、TW200人気に拍車をかけた。
なお、TW200/Eは2002年に、排気量をアップしたTW225にモデルチェンジ。
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写真上は2000年4月号の月刊モト・チャンプ誌。ショップ協力のもと、編集部がキクタク仕様を再現。当時渋谷では、水色カラーとホワイトシートでカスタマイズされた、写真のようなTW200改&ティーダバーを頻繁に見掛けた。
●ヤマハ TW200E(最終型の2001年モデル) 主要スペック
全長×全幅×全高:2090mm×820mm×1110mm
ホイールベース:1330mm
シート高:790mm
乾燥重量:120kg
エンジン:空冷4ストロークSOHC 2バルブ単気筒
排気量:196cc
内径×行程:67mm×55.7mm
圧縮比:9.5
最高出力:16ps/8,000rpm
最大トルク:1.52kgf・m/7,000rpm
燃料供給方式:キャブレター
燃料タンク容量:7L
ブレーキ:前ディスク式 後ドラム式
タイヤ:前130/80-18 後180/80-14
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東京モーターショー2019で注目を集め、2020年にリリースされたアドベンチャー系スクーター、ホンダADV150。「限界を超えていく都会の冒険者」というキーワードをコンセプトに開発。通勤通学など日常で求められる利便性はもちろんのこと、ツーリングでも楽しめるファンバイクとしての趣味性をも追求した欲張りな1台に仕上げられている。
エンジンは水冷4ストロークOHC単気筒149cc。完全専用設計となる足回りは、フロントサスペンションにクラス最長となる130mm、リザーバータンクを備えたリヤショックには120mmのストローク量を確保。荒れた路面や段差にも余裕を持って対応できる追従性を確保している。ブロックパターンのチューブレスタイヤを採用。
●ホンダADV150 主要スペック
全長×全幅×全高:1960mm×760mm×1150mm
ホイールベース:1325mm
シート高:795mm
車両重量:134kg
エンジン:水冷4ストロークOHC単気筒
排気量:149cc
内径×行程:57.3mm×57.9mm
圧縮比:10.6
最高出力:15ps/8,500rpm
最大トルク:1.4kgf-m/6,500rpm
燃料タンク容量:8.0L
ブレーキ:前後ディスク式
タイヤ:前110/80-14M/C 53P 後:130/70-13M/C 57P
価格:451,000円(10%消費税込)
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スズキがリリース中のGSX‐R125 ABSは、初心者や若年層にも幅広く楽しめる、GSX‐Rシリーズのエントリーモデルとなる原付二種スポーツ。
GSX‐Rシリーズの技術を投入した、ハイパワーな水冷4ストローク単気筒DOHC 4バルブ124ccエンジンと、軽量でコンパクトな車体により、伸びやかで胸のすくような加速感と、街乗りからワインディングまで、あらゆるシーンにおいて走る楽しさを提供。
GSX‐Rシリーズを踏襲したフルカウルのスタイリングに、前後輪に17インチの大径ホイール、花弁形状のブレーキディスク、ABSを装備。スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」など、利便性の高い装備も導入済み。
●スズキGSX-R125 ABS 主要スペック
全長×全幅×全高:2000mm×700mm×1070mm
ホイールベース:1300mm
シート高:785mm
装備重量:134kg
エンジン:水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブ
排気量:124cc
内径×行程:62.0mm×41.2mm
圧縮比:11.0
最高出力:11kW(15ps)/10,000rpm
最大トルク:11N・m(1.1kgf・m)/8,000rpm
燃料供給装置形式:フューエルインジェクションシステム
燃料タンク容量:11L
変速機:形式常時噛合式6段リターン
ブレーキ形式(前/後):油圧式シングルディスク(ABS)/油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前/後):90/80-17M/C 46S/130/70-17M/C 62S
価格:393,800円(消費税10%を含む)
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1958年(昭和33年)8月に初代スーパーカブ「C100」が登場以来、今年で60周年を迎えるスーパーカブ。スーパーカブ50やスーパーカブ110のほか、CT125 ハンターカブ、C125、クロスカブなど個性的でユニークなカブも発売中。詳しくは下記をチェック。
備考:「自動車」「人名」「アニメ」「ゲーム」「ガジェット」「ファッション」「ステイホーム」の順位
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1位 カローラツーリング(トヨタ)
2位 ランドクルーザー80(トヨタ)
3位 ジムニーシエラ(スズキ)
4位 キャンピングカー 中古車
5位 軽バン
1位はカローラの12代目ワゴン「カローラツーリング」。2位はSUVのランドクルーザー80。3位は人気のジムニーシエラがランクイン。なお下記の「ステイホーム」では、キャンピングカーの有用性にも注目が集まっている。
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1位 佐藤健
2位 SixTONES
3位 GACKT
4位 Snow Man
5位 ヒョンビン
1位は俳優の佐藤健さん。1月に出演したテレビドラマ「恋はつづくよどこまでも」や、3月に開設したYouTube公式チャンネルで話題をさらった模様。2位と4位は、ともにジャニーズ事務所に所属するアイドルグループの「SixTONES」と「Snow Man」がランクイン。
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1位 鬼滅の刃
2位 ドロヘドロ
3位 ハイスクール・フリート
4位 呪術廻戦
5位 文豪ストレイドッグス
2020年、日本中を騒がせた「鬼滅の刃」がダントツの1位。漫画のほか、関連のお菓子やおもちゃ、登場人物の名前でも検索が集まった。2位は「ドロヘドロ」。映像化は不可能といわれていたが、2020年1月にアニメ化。
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1位 あつまれ どうぶつの森
2位 ツイステッドワンダーランド
3位 龍が如く7
4位 ゴースト・オブ・ツシマ
5位 FINAL FANTASY VII
3月に発売され、社会現象を起こしたニンテンドースイッチ用ソフトの「あつまれ どうぶつの森」が1位にランクイン。3位は元寇をテーマにして全世界で大ヒットした、プレイステーション4用のアクションゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」。
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1位 iPad 第7世代
2位 Galaxy A7
3位 GoPro Hero8
4位 iPhone11 本体
5位 OPPO A5 2020
2019年9月に発売された「iPad」の第7世代が1位にランクイン。ディスプレイは前世代に比べてサイズアップし、10.2インチにチェンジ。3位の「GoPro Hero 8」は、さまざまな撮影方法が楽しめるマルチカメラの代表格。
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1位 NIKE DUNK(ナイキ ダンク)
2位 ONE PIECE OF ROCK(ワンピースオブロック)
3位 エアジョーダン5
4位 WIND AND SEA(ウィンダンシー)
5位 Harley-Davidson Tシャツ
歴代名作カラーの復刻版とSBシリーズが人気の「NIKE DUNK(ナイキ ダンク)」が1位。2位は岡山県にあるmade in JAPANのジーンズブランドの「ONE PIECE OF ROCK(ワンピースオブロック)」がランクイン。
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1位 DIY
2位 webカメラ
3位 レース生地
4位 オフィスチェア
5位 リバティ生地
2020年は自宅で過ごす「ステイホーム」時間が長い1年となった。その影響が「ヤフオク!」の検索結果にも表れているのが特徴。自宅で楽しむ趣味関連や、在宅勤務で活躍するアイテムの検索が急上昇。