みちのりホールディングス、会津乗合自動車(会津バス)は、ビーワイディージャパン(BYDジャパン)の協力を得て、会津バスが2018年12月から運行しているBYD製の電気バスに「テレマティクス・システム」を導入した。
電気バスは、これまでバス運転士等による運行ごとの走行距離・バッテリー残容量等の記録をもとに、電費把握や充電タイミング等の管理を行ってきたが、今後、より多くの電気バス車両を管理していくことを想定し「テレマティクス・システム」を導入した。 同システムは、運行中の電気バスの放電状況(バッテリーの残容量)等や、充電器の稼働状況をリアルタイムで把握し、各種データをクラウド上に蓄積するため、多数のデータを正確に記録することが可能。今後、電気バス車両や充電器を多数導入していく場合、下記のようなエネルギーマネジメント上の課題が出てくるが、その課題解決の一つとして、今回の「テレマティクス・システム」を活用したデータによる分析を行っていく計画だ。
● エネルギーマネジメントの課題
・ 導入車両の性能・スペックの検討/充電器の性能・スペック・台数の検討
・ 運行交番と充電スケジュール等の最適設計
・ 充電コストの最適化
・ 地域電力量とのバランス・ピークカット など
● 会津バスの電気バス(現有車両)
・ BYD製中型ノンステップ電気バスK7RA×3台
・ 航続距離:180km(フル充電時)
・ バッテリー容量:217kwh
* 2018年12月より、冬季は会津若松市内/夏季は尾瀬シャトルバスとして運行
【テレマティクス・システムの概要】
■ フリート情報等
・ 車両一覧情報/充電器稼働状況一覧 など
■ リアルタイム遠隔モニター
・ SOC(バッテリーの残容量)/速度、 走行距離/機器情報 など
■ 稼働カレンダー
・車両別日程別稼働状況/稼働日における走行距離 など
■ トラッキングデータ
・(指定日時ごとの)走行ルート/マップ上での運行ルートのトレース(任意の動画再生スピードで) など
* 30秒ごとに上記データをクラウド上に送信し、会津バス側でデータを取得し蓄積