カワサキはオンラインで開催された2021年モデル発表会において、現在研究・開発中のハイブリッドモーターサイクルのコンセプトモデルや、カワサキならではの方向性を示した動画を公開。同車は「充電優先」「モーターのみ」「エンジン+モーター」のモード切替が可能で、独自開発のバイク用バッテリーを搭載。今後は世界各国で増えていくと予測される、都市部でのガソリン車乗り入れ禁止規制も考慮して製作されているのがポイントだ。
REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)
バイクやクルマの電動化は、今や世界各国の共通認識であり目標となった
「都市部への乗り入れ規制」をクリア。カワサキのハイブリッド・コンセプトとは?
パリ市が発表した「市内への乗り入れ禁止」は、今後ヨーロッパ各国はもちろん、バイク大国であるアセアン諸国にも波及する可能性あり。この点に主眼を置いたのが、カワサキのハイブリッドモーターサイクル。
動画の中に登場する地図はパリ市。「高速道路=充電優先の安定走行」→「都市部=環境に優しいモーターのみの走行」→「都市部を抜けたワインディングロード=エンジンとモーターを併用したアグレッシブな走行」と走行シーンに合わせ、モード切替が可能なシステムを導入。パフォーマンス性能と環境性能を両立させているのが大きなポイントだ。
動画に登場する電動モーター付きのコンセプトモデルは、ベース車、モーターの容量や馬力など、詳細は一切は不明だが、ハイブリッドモデルながら、自動トランスミッションとクラッチを装備し、操る楽しさや喜びを追求しているのが特徴。この点は、走りをトコトン追求したニンジャシリーズを擁するカワサキならではといえよう。
今回発表されたカワサキのハイブリッドモーターサイクルは、都市部へのガソリン車の乗り入れ禁止に先駆けた、カワサキが研究を進める新技術の1つ。市販の予定等は不明ではあるが、今後の動向が非常に気になるトピックである。
動画でチェック!カワサキのハイブリッドモーターサイクル
Kawasaki Rideology meets Hybrid Power