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スクーター王国・台湾の人気バイクメーカー「SYM(エス・ワイ・エム)」が2021年のNEWモデルを発表。写真は2020年にSYMのフラッグシップスクーターとして登場し、国内でも発売中のビッグスクーター、マキシム(MAXSYM)TL。2021年モデルは、排気量を465ccから508ccに拡大し、最高出力を41馬力から45馬力にアップ。パワフルさに磨きを掛け、スポーツ性能を向上させている。
REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
※注:台湾での発売価格は未公開。また国内での販売は未定
排気量アップで最高出力=41馬力から45馬力、最大トルク=42.5Nmから49.9Nm にアップ
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2020年、台湾の人気メーカー・SYMの最高峰として登場したマキシムTL。国内では同年、「サイン・ハウス」が総代理店となって国内発売を開始した。
水冷4ストローク並列2気筒DOHC8バルブエンジンを搭載した同車は、単気筒が主流だったSYM初となる、ツインシリンダー&ピストン採用モデル。
倒立型フロントフォーク、マルチリンク式モノショック型リヤサスペンション、前後ディスクブレーキ(フロントはダブルディスク式)などを導入した、本格派スポーツスクーターに仕上がっている。
2021年モデルは、2020年モデルを踏襲したフレーム、4連のLEDヘッドライト、2段階の高さ調整が可能な大型スクリーン、肉感的な外装類、タンデムも余裕にこなせる快適なシート等を採用。
NEWモデル最大のポイントは、排ガス規制のユーロ5をクリアしたクリーンな新型エンジン。排気量を465ccから508ccにスープアップして、最高出力と最大トルクが大幅にアップされている。
【最高出力】
30kW(40.78ps)/6,750rpm
↓
35kW(47.58ps)/ 6,750rpm
【最大トルク】
42.5Nm/6,250rpm
↓
49.9Nm/5,250rpm
ボア×ストロークは2020年モデルがΦ65mmx70mm。2021年モデルはボア径をΦ3mm拡大したΦ68mmx70mm。2020年モデルよりも、よりショートストローク化した2021年モデルは、スポーティな走りに磨きが掛かっている模様。
なお、最高出力の回転数は6,750rpmと同じだが、最大トルクは2021年モデルが1,000rpm低い回転数で49.9Nmものビッグトルクを発揮。この点は、ボア径をΦ3mm拡大し、排気量を43ccアップした設計変更が、リニアに反映されているといえよう。
新型の2021年モデルは、パワー&トルクアップによる乗りやすさと扱いやすさの向上に加え、底から突き上げるような、粘り強くて図太い走りが体感できると予測される。
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新型のマキシムTLには、2020年モデルのキー挿入型から、便利なキーレスシステムに変更。また充電システムの「クイックチャージ」は、2.0から3.0にアップグレード。これにより、充電効率アップに加え、充電中のデバイスの加熱も抑制。
エンジン型式:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 8バルブ
排気量:508cc
ボア×ストローク:Φ68mm x 70mm
最高出力:35kW( 47.58ps)/ 6,750rpm
最大トルク:49.9Nm/5,250rpm
燃料システム:E.F.I.
ミッション:CVT
フロントサスペンション:倒立型
リヤサスペンション:シングルマルチリンク式サイドモノショック型
フロントブレーキ:ダブルディスクΦ275mm+ ABS
リヤブレーキ:ディスクΦ275mm+ ABS
フロントタイヤ:120/70-15
リヤタイヤ:160/60-15
全長:2,215mm
全幅:801 mm
全高:1,468 mm
シート高:795 mm
ホイールベース:1,543 mm
燃料タンク容量:12.5 L