全軽自協（全国軽自動車協会連合会）は、2020年10月の車名別・軽自動車販売台数を発表した。1位は絶対王者のホンダN-BOX。2位のダイハツ・タントに約3000台の差をつけ、王者の貫禄を見せつけた。
全軽自協（全国軽自動車協会連合会）が発表した統計によると、2020年10月の軽四輪車の販売台数は15万3547台で、前年同月比ではプラス25.6%。コロナウイルスの影響により8月（販売台数12万8604台、前年同月比マイナス11.8%）、9月（販売台数17万6185台、前年同月比マイナス12.1%）と落ち込んでいたが、10月は一転、回復した。
それでは「軽四輪車通称名別新車販売台数」でモデル名別の販売台数を見てみよう。
1位：ホンダN-BOX 1万6052台（前年同月比101.7%）
2位：ダイハツ・タント 1万3099台（前年同月比118.3%）
3位：スズキ・スペーシア 1万2245台（前年同月比98.5%）
4位：ダイハツ・ムーブ 1万0472台（前年同月比137.4%）
5位：ダイハツ・タフト 7471台（前年同月比-%）
6位：日産ルークス 7069台（前年同月比-%）
7位：スズキ・ハスラー 6536台（前年同月比140.8%）
8位：ダイハツ・ミラ 6161台（前年同月比114.8%）
9位：ホンダN-WGN 5943台（前年同月比3229.9%）
10位：スズキ・アルト 5325台（前年同月比82.7%）
11位：スズキ・ワゴンR 4902台（前年同月比86.0%）
12位：日産デイズ 4543台（前年同月比48.7%）
13位：スズキ・ジムニー 4406台（前年同月比202.9%）
14位：三菱・eK 2498台（前年同月比126.5%）
15位：トヨタ・ピクシス 1863台（前年同月比125.1%）
1位はまたしても絶対王者のホンダN-BOX。1万6052台を売り上げ、前年同月比101.7%と好調を維持した。2位のダイハツ・タントも好調だ。ここのところライバル、スズキ・スペーシアに負けていたが、10月は1万3099台を売り上げ、2位につけた。昨年7月に現行型に切り替わったが、その新車効果が続いていた前年同月と比べても118.3%と好調なのがわかる。ただ、3位のスペーシアとの差は854台とほぼ互角。2位をめぐる争いも来月から楽しみだ。
またおもしろいのは、ダイハツ・タフトとスズキ・ハスラーのライバル同士だ。これまでタフトは6月の発売以来一度もハスラーに勝ったことがなかったが、今回初めてハスラーより上位となった。
1度は落ち込んだ軽四輪車の販売台数が、10月に入り前年同月比でプラス25.6%と回復してきた。先が見えないウイルスとの戦いで不安な部分もあるが、少しでも早く元のペースに戻ることを切に願っている。
