ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、60シリーズ 3車種に T8 Polestar Engineeredを台数限定で発売し、 本日より専用WEBサイトで申し込み受付を開始した。販売台数はS60 15台、V60 20台、XC60 30台の合計65台となる。
昨年S60 T8 Polestar Engineeredを30台限定で販売し、発売初日に完売となった。本年は導入車種をセダンのS60に加えステーションワゴンのV60、SUVのXC60の3車種に拡大した。
主なPolestar Engineered専用装備
Polestar Engineered は、フロントをエンジン、リヤをモーターで駆動するボルボ独自のプラグインハイブリッドパワートレーンにPolestar Engineered専用のチューニングを施し、合算参考出力420ps(333ps / 430Nm + 87ps / 240Nm)の圧倒的なパワーを有する。併せて、プラグイン・ハイブリットパワートレーンにより、通常の「Hybrid」モードでの走行の他、「Pure」モードではモーターのみによるゼロエミッション走行が可能となり、EV 走行換算距離 42km(S60 / V60)、40km(XC60)という高い環境性能を両立させている。また、「Polestar Engineered」モードでは、アクセル、ステアリング、トランスミッションのレスポンスを向上させ、ESC をスポーツモードにした上で、リヤモーターの出力特性をよりスポーツドライビングに適した設定にすることが可能となる。
シャーシは Polestar Engineered 専用のチューニングが施され、専用装備となる Öhlins(オーリンズ) DFV(デュアル・フロー・バルブ)ショックアブソーバーは、前後とも22段階で減衰力調整が可能だ。専用ストラットタワーバーによるボディ剛性向上と併せて、異なる路面条件で最大限のグリップを実現しながら、正確で一貫したハンドリング特性が得られると同時に、しなやかな乗り心地を実現している。ブレーキは強力なストッピングパワーと高い耐フェード性を得るために、S60&V60 T8 Polestar Engineeredには、Brembo社製6 ピストン・フロントブレーキキャリパーとスリット入りベンチレーテッドディスク(フロント/371mm)を、XC60 T8 Polestar Engineered には、ドリルドベンチレーテッドディスクタイプのブレーキローター(フロント/400mm)と Akebono社製6ピストン・フロントブレーキキャリパーを採用している。
エクステリアでは、専用のバンパーやグリルデザインをはじめ、Polestar Engineered専用にデザインされた、19インチ(S60 / V60)と21インチ(XC60)の軽量で高剛性な鍛造アルミニウムホイールを装着している。併せてPolestar Engineered のカラーアイコンでもあるゴールドに着彩されたブレーキキャリパーや、Polestar Engineeredのロゴタイプがあしらわれたブラッククローム仕上げのステンレススチール製エキゾーストパイプ等を採用している。
また、インテリアでは、専用のゴールドカラー・シートベルトやテキスタイル/ファインナッパレザー・コンビネーションスポーツシート、パドルシフト等が採用されている。
装備レベルの一部変更を実施
「CleanZone – アドバンスト・エア・クオリティ・システム(PM2.5 センサー、車内自動換気機能付)」が採用された。車内から微粒子状物質を除去することで PM2.5粒子を最大95%車外排出することが可能となり、これにより車内のエアクオリティが最適化され、大気汚染や微粒子による健康への悪影響を抑制する。また、オプションの B&W プレミアムサウンド・オーディオシステムがアップグレードされ、音場再現性が更に向上し、新たに“Jazz Club”モードが追加採用された。
180km/h最高速度制限およびケア・キーの導入
今回新たに、180km/h の最高速度制限とケア・キー(搭載されるキー2 本のうち 1 本がケア・キーとなります)が導入された。ボルボでは、新しいボルボ車に搭乗中における死亡者または重傷者をゼロにすることを目指しているという。しかしながら、技術面だけでは死亡者や重傷者をゼロにできないことを認識しており、今後、ドライバーの行動面にも焦点を当ていく。その中で自動車の速度超過が死亡重症事故の大きな原因の一つであることから、すべてのボルボ車の最高速度を時速180 キロに制限した。また、ケア・キーを使用することにより、運転免許を取得したばかりの運転経験の浅い方や、ご高齢の方が運転する際、また他人に貸し出す際などに、予めクルマの最高速度を任意の速度に制限しておくことができる。速度制限およびケア・キーはどちらもドライバーのより適切な行動をサポートすることで交通事故による死者、重傷者をゼロにすることを目指した取り組みによるものだ。
充実の先進安全および運転支援機能を全車標準装備
クルマ、人、サイクリストが混在する複雑な交通環境において、事故を未然に防ぐためにクルマにできる最善の対策として、先進の安全・運転支援機能「対向車対応機能」や「歩行者・サイクリスト検知機能」、「インターセクション・サポ ート(右折時対向車検知機能)」などを備える「City Safety(衝突回避・被害軽減ブレーキ・システム)」をはじめ、「全車速追従機能付 ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」、「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」、「ステアリングアシスト付 BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ機能付 CTA (クロス・トラフィック・アラート)」、「ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避機能)」、「オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)」などを全車に標準装備している。