今井優杏さんは、予算300万円までならトヨタ・ヤリスクロスとハリアー、予算600万円までならアウディQ3スポーツバック、そして予選無制限ならベントレー・ベンテイガ（W12気筒エンジンモデル）をおすすめSUVとしてセレクト。特に最新アーキテクチャー「TNGA」採用以降のトヨタ車は、どれも完成度が高くてハズレなしだという。
TEXT●今井優杏（IMAI Yuki）
予算300万円までなら「トヨタ・ヤリスクロス＆トヨタ・ハリアー」
ちょっと反則だけど、アンダー300万円は2台をトヨタから選びました。なぜならば今、国産モデルの中でもトヨタのクルマづくりのクオリティーがものすごく高いから。TNGA（トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー）以降はどれもテッパンですよと言ってもいい。走り、質感、装備、安全。どこを切ってもバランスが良く、お値段以上です。だから余裕で300万円以下のヤリスクロスでも、ファーストカーとして十二分に満足できること請け合いです。
でもせっかく300万円あるんなら、ということで（こういうのをとらぬ狸のなんとやら、と言うんでしょうね）、上限いっぱいのハリアーも選んでみました。四輪駆動性能でいえば同プラットフォームながら完全に別モノのクロスカントリーモデル、RAV4が最高に良いのですが、やっぱ都会風で洗練されたハリアーはかなりお洒落で女性にもファッションを選ばず、威張り感もあってぴったり来ると思います。
予算600万円までなら「アウディQ3スポーツバック」
600万円ならアウデイのQ3を。なかでも新しく導入されたクーペライクなスポーツバックはお洒落でドラマチックで最高にクール！ 事実かなり欲しいです。インテリアもそっけないほどにシンプル＆シックで、どこか過剰なものに食傷気味な今のわたしの気分にも合うし、ちょっと値段は高くなっちゃうけど、クワトロのディーゼルはワクワクするようなトルクと軽やかなハンドリングが異次元のマッチング！
正直、今の世代のアウディはかなりイケてる。具体的に言うと、このQ3以降日本に入ってくるモデルはかなりどれも洗練されている（はず）から期待して欲しいです。一体アウディになにがあったの？って思うくらい。特にハンドリングのシャープな切れ味は秀逸です。
予算が無制限なら「ベントレー・ベンテイガ」
予算無制限ならベントレー・ベンテイガを。もちろんW12気筒モデルで。理由はズバリ、デカくて山のようでかっこよくてエンジンも気持ちいいから。ノーリーズンです。車好きとして、一生一度は12気筒を所有してみたいなぁ、という夢です。
しかし、ベンテイガの面白いところは、この巨体でこのエンジンサイズなのに、キャビンは無音でフラットで、まるでホテルのオーディオルームのように密閉されてなんともリッチな空間なのに、80km/hでコーナリングしてもドライブが破綻しないところ！さらにブレーキもよく効くんですよ。こういう、運動性能との両立がなされているのも、ベントレーならではの魅力です。
『予算別おすすめSUV・3選』は毎日更新です！
ますます人気が盛り上がっているカテゴリー、SUV。自動車メーカーも開発に力を入れており、ラインアップが充実しているのはうれしいのだが、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち。
そんな迷えるSUVオーナー予備軍のために、「予算300万円まで」「予算600万円まで」「予算無制限」といった具合に予算別のベストSUVを紹介。毎日、自動車評論家・業界関係者に3台選んでいただくので、明日の更新もお楽しみに。
※今回の企画では、最も安いグレードの価格が300万円以下のSUVは「予算300万円まで」、同じく最廉価グレードが600万円以下なら「予算600万円まで」に分類しています。
