10月7日、アウディジャパンはマイナーチェンジを受けた新型「アウディA4」シリーズを発売した。税込車両価格は455万円〜924万円だ。
外観はフルモデルチェンジに匹敵するほど大幅に刷新
2016年に5世代目へとフルモデルチェンジしたA4は、進化したモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースに、最新のデジタル技術を投入すると同時に、デザイン、品質、走行性能などすべてを磨き上げることで、このセグメントの新たなベンチマークとして生まれ変わった。
このたびのモデルチェンジでは、エクステリアデザインを大幅に刷新。ドアパネルに至るまで改良を加え、全モデルでブリスターフェンダーを備え全幅を5mm拡大するなど、フルモデルチェンジに匹敵する変更を施している。セダンのA4およびステーションワゴンのA4アバントでは、新たなグレード構成としてスタンダードモデルに加えて、アドバンスド/Sラインの3種類を設定し、ユーザーの多様なニーズに対応する。
インテリアでは最新のインフォテインメントシステム「MIB3」を初採用。センタースクリーンはタッチパネル式となり操作性の向上を図るとともに、よりシンプルでクリーンなコックピットデザインを実現している。また歩行者検知機能付アウディプレセンスシティや、渋滞追従支援機能付アダプティブクルーズコントロールなど、ドライバーの安全性や快適性をサポートする先進のアシスタンスシステムを、より一層充実させた点も新型の特色に挙げられる。
高性能版のS4/S4アバントは、ボンネットの先端に往年のアウディクワトロを彷彿とさせるスリットを備え、前後バンパーやエアインレット、サイドシルなどを専用デザインとすることで精悍さと上質さが向上。19インチアルミホイールを標準装備している。ブラックを基調としたインテリアは、カーボンアトラスデコラティブパネルや専用スポーツシートなどによりスポーティさを演出。
パワートレインは、354ps/500Nmを発揮する3.0ℓV型6気筒ターボエンジンに8速AT(ティプトロニック)を組み合わせ、クワトロ4輪駆動システムによりそのパフォーマンスを余すところなく発揮。ベースのA4よりも車高を低めたSスポーツシャシーやダンピングコントロールSスポーツサスペンションにより、俊敏なハンドリング性能を実現している。
ステーションワゴンをベースにSUVの走破性を兼ね備えたA4オールロードクワトロは、エクステリアにホイールアーチトリムやアンダーボディプロテクションなど、ひと目でそれとわかる専用パーツを装着。フロント、リヤともにトレッドを15mmを拡幅しているほか、最低地上高を50mm高め、アウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムにはオフロードモードを追加したことで、優れた乗り心地と高いオフロード性能を実現。
マイルドハイブリッドを採用するパワートレインは、249ps/370Nmを発揮する2.0ℓ直列4気筒ガソリンターボエンジンに7速DCT(Sトロニック)を組み合わせ、AWDクラッチ付きのクワトロシステムを採用。またLEDヘッドライトやアウディバーチャルコックピット、シートヒーターを標準化するなど装備をアップグレードしている。
なお、A4アバントおよびA4オールロードクワトロの荷室容量は、通常時で495ℓを確保し、リヤシートバックをたたむと最大1495ℓに広げられる。オートマチックテールゲートはすべてのモデルで標準装備している。
●新型「A4」シリーズ・ラインアップ●アウディ公式WEBサイト
〈セダン〉
・35 TFSI:455万円(FF)
・35 TFSIアドバンスド:523万円(FF)
・35 TFSI Sライン:570万円(FF)
・45 TFSIクワトロ・アドバンスド:580万円(4WD)
・45 TFSIクワトロSライン:627万円(4WD)
・S4:895万円(4WD)
〈アバント〉
・35 TFSI:484万円(FF)
・35 TFSIアドバンスド:552万円(FF)
・35 TFSI Sライン:599万円(FF)
・45 TFSIクワトロ・アドバンスド:609万円(4WD)
・45 TFSIクワトロSライン:656万円(4WD)
・S4アバント:924万円(4WD)
・A4オールロードクワトロ:634万円(4WD)
※価格は消費税込み。35 TFSIおよび45 TFSIにはいずれも2.0ℓ直列4気筒ガソリンターボエンジン+7速Sトロニックを搭載するが、エンジンスペックはそれぞれ150ps/270Nm、249ps/370Nmとなる