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フォルクスワーゲンは、8代目となった新型ゴルフをベースとしたステーションワゴンモデル、ゴルフ・ヴァリアントとそのクロスオーバーモデル、ゴルフ・オールトラックを世界初公開した。
ゴルフ・ヴァリアントは1993年に発表され、これまで約300万台が販売された世界中で愛されるステーションワゴンだ。
今回発表されたのは8代目ゴルフ(ゴルフ8)をベースにした新型モデル。昨年ドイツ本国では通常モデルのゴルフがフルモデルチェンジを行ない、ヴァリアントの早期モデルチェンジが期待されていた。
まず新型のエクステリアを見てみよう。新型のエクステリアは7世代目のゴルフ・ヴァリアントと比べ、より明確でダイナミックなデザインになっている。フロントエンドは先に発売されたゴルフ8と同様、フォルクスワーゲンの新しいデザイン言語を取り入れた先進的なイメージだ。一方リヤデザインはヴァリアントの独自性を示し、後部に向かって平坦になるルーフセクションと、クーペのようなの傾斜したリヤウィンドウによってスタイリッシュな印象を与えている。また新型のサイズは全長が4633mm、ホイールベースが2686mmとゴルフ・ヴァリアント7と比べてそれぞれ66mm大きくなった。
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次にインテリアを見てみよう。全長とホイールベースが長くなったことにより車内はより広々とした空間を実現している。新型では、ホイールベースの長さをインテリア全体にほぼ完全に当てたため、5人の乗客が快適に過ごすことができる。これにより室内長は現行と比較して8mm増加し、1798mmとなり、足元のスペースも48mm増加した。
また全長とホイールベースが長くなったことは荷室の大きさにも貢献している。荷物を後部座席の背もたれの上端まで積載すると、ゴルフ・ヴァリアント7と比較して6ℓ多い、611ℓの収納スペースが確保されている。さらに後席を倒せば最大積載容量は1642ℓと、ゴルフ・ヴァリアント7より22ℓも増加した。
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駆動システムも進化している。新型の駆動システムにはゴルフ8と同様、3気筒と4気筒のガソリンとディーゼルエンジンをラインアップしている。また、eTSIでは48Vのマイルドハイブリッドシステムと7速DSGを組み合わされる。ディーゼルモデルは2つのSCR触媒コンバーターを備えたデュアルAdBlueの噴射が可能となり、これにより窒素酸化物排出量(NOx)の大幅削減が実現された。
また、新型は最新のインフォメーションディスプレイが採用された。8.25インチのタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステムはWe ConnectおよびWe Connect Plusのオンラインサービスが利用でき、スマートフォンとの接続により幅広い情報をスクリーンに映し出すことが可能だ。
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ゴルフ・バリアント8と同時に発表された新型ゴルフ・オールトラックはゴルフ・ヴァリアントとSUVを融合したクロスオーバーで、新型は、四輪駆動(4MOTION)を標準装備し、最低地上高を高め、専用のバンパーとカスタムされたインテリアなどによってよりオフロード志向の雰囲気を醸し出している。
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また新型ゴルフ・オールトラックの最大のトピックはトレーラー牽引の最大重量2000kgを達成していることだ。これは最新の4モーションが採用されたことにより実現できたという。
またゴルフ・ヴァリアントとゴルフ・オールトラックはどちらもデジタル化されたコックピットに加えて、最新の安全機能や新しいIQ.LIGHTと呼ばれるLEDマトリックスヘッドライト(オプション)が採用されている。
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9月10日からドイツ本国でプリセールが開始される。日本ではゴルフ8の登場が2021年前半と予想されており、ゴルフ・ヴァリアントとゴルフ・オールトラックはそのあとになるだろう。日本でも扱いやすいサイズのステーションワゴン、発売が楽しみだ。
10月に発表、年内にもデリバリーが始まる予定の新型スバル・レヴォーグとともに、スポーティなワゴンがほしい層にとっては気になるモデルとなりそうだ。