マグナは、2020 年 9 月 3 日、中国系自動車メーカー向けの車載シートのリーディングサプライヤーである宏立至信(HLZX)の株式の過半数を取得することで合意したとして調印式を行なった。このマグナによる株式取得は、中国市場でのマグナのシート事業拡張に繋がる。また、これにより、 HLZX との既存のシート合弁会社の株式も過半数取得することになる。
マグナとHLZX は、折半出資の合弁会社を2015年に設立している。マグナは、現在までの HLZX との強固な関係が実り、今回の発表につながった。 マグナは、株主間契約と株主購入契約に署名し、2021年初旬までに中国当局の承認を得て、最終合意する予定だ。
「マグナが高品質なシート技術を中国系や外資系の自動車メーカー、さらには新規参入のスタートアップ企業にも提供している中国市場は、マグナにとって、とても重要な市場です。」とマグナ シーティングのプレジデントである John Wyskiel氏 は言い、「また、同市場で素晴らしい事業を展開するHLZX との協業関係をさらに強固なものにし、垂直統合の強化、シート生産拠点とシート開発・試験拠点の追加を通して、中国市場でのマグナの競合優位性を高めることできることを誇りに思います」とコメントしている。
マグナと HLZXの既存のシート合弁会社は、生産拠点を2拠点を擁する。マグナが HLZX の過半数株式を取得するこの新しい合意により、マグナは、10の生産拠点を追加し、中国市場でのシート事業のクリティカルマスとクリティカルスケールの向上につながる。また、HLZX の大多数の生産拠点は垂直統合され、車載シート完成品、シートフレーム、フォーム、トリム部品の JIT 生産が可能になり、複数のサプライヤーにソーシングするのに比べ、自動車メーカーにとって最適なソーシングソリューションが可能になる。
「HLZXは、強固なプレセンスに加え、中国系自動車メーカーへのターンキーソリューションの提供において、非常に高い手腕を持ち、競争力が高い有能なエンジニアリングチームを擁します」とマグナ シーティング アジア地域担当バイスプレジデント兼マネージングディレクターの Jim Chen 氏は言い、また、「両社のエンジニアリングチームが共に取り組むことにより、中国市場の顧客に革新的な車載シートを提供することを可能にするユニークなシナジー効果を見せてくれると信じています」とコメントしている。
マグナの車載シート事業は、その革新的技術と品質で自動車メーカーと消費者に認知されており、現在、世界各地に車載シートに特化した6つの研究開発拠点と66の生産拠点を擁する。