ちょっと別件でATVを調べていたら、面白いクルマを発見。そんな新しい話ではないのだが、現在でも進化し続けるチョロQみたいなクルマだ。その名はロシアのシャープ社の大きなATV。とにかくその走破性は抜群で、走れない場所はないのでは? と思えるほど。
道なき道を走る! この超快感
日本でATVとえば、一般的にはバギー的能力を持つ4輪バイクを想像してしまうが、ATVの正式名称はAll Terrain Vehicle、つまりは全地形対応車を意味する。そうなれば、そのサイズはまったく関係ないのだ。
とはいえ驚くのがこのロシアのシャープ社がリリースするATVシリーズだ。プロモーションビデオを見ればわかるのだが、操舵は左右輪の回転差によるもので無限軌道の戦車と同じ。大きなタイヤには、自らの排気ガスを充填しており、そのため走行シーンによって高圧にも低圧にも調整が可能となっている。
動画では、氷上を走るシーンもあり薄い氷の上に到達すると、氷がバリッと割れる。見ている方が焦るのだが、その心配はない。このクルマは水上でも6km/hで走行可能、つまり水に浮くのだ。これでこそATVの面目躍如というもの。
デザイン的にも、月面探索車とかスケッチで描かれがちのスタイルだが、まさに機能をそのまま形にした感じが魅力的。逆に凝らないことが、プロフェッショナル・ギアの本道、使い倒すにはベストな造形だ。
またバリエーションも豊富で、さらにはこのATVを運ぶ船SHERP the Shittleまで開発してしまっている。これに載せて、作業場所まで移動し水上で降ろして、水上で回収ということもまで可能。もしかしたら、国際救助隊が欲しがるギアでもあるのだ。
当然、さまざまな地域で発生する災害に、大きな力になることは間違いない。