パナソニック株式会社、オートモーティブ社は、日産自動車株式会社との共同開発により、大幅な画質の高精細化を実現し、夜間の視認性や後続車のLEDランプによるフリッカー現象を抑制するなど、ドライバーの安全運転に貢献する高性能な電子ミラーを開発した。
このミラーは、日産自動車株式会社の第4世代電子ミラーとして、新型コンパクトSUV『KICKS』(日本市場向け:2020年6月30日発売、タイ市場向け:2020年7月発売)に採用された。
2メガピクセルカメラ、高解像度ディスプレイの採用と独自の映像処理技術により、高精細な映像と夜間視認性の向上を実現。さらにデザイン性に優れたフレームレスミラーを採用している。インテリジェント ルームミラーとは、専用設計したカメラで車体後方を広く撮影し、その映像をルームミラーの位置に配置したディスプレイに表示するシステムだ。
主な特長は下記の通りだ。
1. ドライバーの負担を軽減する高精細な映像を実現
2. 夜間視認性の向上と後続車のLEDフリッカーを抑制
3. デザイン性に優れたフレームレスミラーを採用
パナソニックは、カメラやディスプレイなどパナソニックならではの最先端AV技術と車載事業で培った技術を生かし、安全・安心な運転環境の提供に今後も貢献するとしている。
ドライバーの負担を軽減する高精細な映像を実現
・2メガピクセルのカメラを採用(従来品:1.3メガピクセル)
・ディスプレイを高解像度化163 ppi(従来品:100 ppi)
夜間視認性の向上と後続車のLEDフリッカーを抑制
・パナソニック独自の技術で、夜間視認性を向上する広いダイナミックレンジ120 dB(従来品:100 dB)とLEDランプによるフリッカー抑制を同時に実現
・F2.0レンズの採用でさらに夜間視認性を向上(従来品:F2.8)
デザイン性に優れたフレームレスミラーを採用
ミラー外周リムを廃止し、ミラーの端部までガラスで造形
カメラをリヤウィンドウに配置。後席の同乗者等が映り込まず 死角を低減し、後方視認性が向上
カメラをリヤウィンドウの内側に取り付けることで、後方の死角を低減。従来のインナーミラーのように、同乗者や車内の様子が映り込まないため、後方の視界を遮らない。