8月19日、トヨタはマイナーチェンジを受けた新型「ハイラックス」発売した。税込車両価格はエントリーグレードの「X」が347万1000円、上級の「Z」が387万6000円だ。
アイドリングストップ機構の追加などにより、WLTCモード燃費は従来モデルより15%以上向上した11.7km/ℓを実現
ハイラックスは “Innovative International Multi-purpose Vehicle” というグローバルプロジェクトの一環で2004年に開発され、2017年の日本市場への再投入以降、国内唯一のピックアップトラックとして、ビジネスユースのユーザーをはじめ、個性的なスタイルを求める若年層を中心とした、多くのカスタマーから評価されてきた。
今回のマイナーチェンジでは、「Tough &Recreational」のデザインコンセプトをもとに、ピックアップトラックとしてのタフさや力強さと、乗ってワクワクする楽しさを表現するシルエットを実現した。
また、エンジンの改良やアイドリングストップ機能の追加による燃費向上、サスペンションの変更やVFC(Variable Flow Control:パワーステアリングのオイル流量を制御する機能)機能追加による操縦安定性・乗り心地の向上、そしてクリアランスソナーの追加による安全機能の充実など、各性能の強化を図っている。
エクステリアデザインは、台形の大型グリルにより厚み感のあるフロントマスクを表現し、グリルを支えるフロント構成で力強さを強調。日本専用のバンパーガードガーニッシュで、よりアクティブなイメージを強化している。また薄型化したグリルからヘッドランプに軸を通すことでワイド感を与え、Bi-Beam LED化(Zグレードに標準装備)により、先進的な表情が演出された。
ボディカラーは、新たにオフロードでも映えるタフで上品な「オキサイドブロンズメタリック」、質感高く洗練されたイメージの「ダークブルーマイカ」の2色を含む全5色を設定。
インテリアは、エントリー版のXグレードにもオプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォーメーションディスプレイを設定して視認性を向上。メーター自体もリングのメッキ化など加飾変更により、タフネスなイメージを表現している。
150ps/400Nmを発揮する2.4ℓ直列4気筒ディーゼルエンジンは、アイドリングストップ機能の追加などによりWLTCモード燃費11.7km/ℓを実現。この燃費は従来モデルと比べて15%以上向上している。トランスミッションは従来モデルから引き続き6速AT(6 Super ECT)を搭載。
このほか、上級のZグレードでは、プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラート(ヨーアシスト機能付)などの安全機能に加えて、新たに静止物の接近を表示とブザーで知らせるクリアランスソナー&バックソナーを標準装備。Zグレードにはさらに、オートLSDを追加。コーナリング時や悪路で左右駆動輪にトルクを適切に配分することで、トラクション性を向上させ、高い車両コントロール性能を実現する。