フォーミュラEは8月5日から13日にかけて、ドイツ・ベルリンのテンペルホーフ空港・特設コースを舞台に、シーズン6(2019/2020)最後の6戦を集中的に行なった。
TEXT◎世良耕太(SERA Kota)
各レースのウイナーは以下のとおりである。
第6戦:アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)
第7戦:アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチーター)
第8戦:マキシミリアン・ギュンター(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)
第9戦:ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)
第10戦:オリバー・ローランド(日産e.dams)
第11戦:ストフェル・バンドーン(メルセデス・ベンツEQ)
ドライバーズランキングでは、第9戦で2位に入ったダ・コスタが2戦を残して初のタイトル獲得を決めた。ランキング2位以下にそれだけ大差を付けたということだ。2位は最終戦で優勝したバンドーン。自身にとって、そして今季からフォーミュラEに参戦するメルセデスにとって初優勝である。しかも、ワン・ツーだった(2位はニック・デ・フリース)。ランキング3位はベルニュ。日産のブエミとローランドが4位と5位につけた。
1位:A・F・ダ・コスタ(DSテチーター) 158
2位:S・バンドーン(メルセデス・ベンツEQ) 87
3位:J-E・ベルニュ(DSテチーター) 86
4位:S・ブエミ〔日産e.dams)84
5位:O・ローランド〔日産e.dams)83
6位:L・ディ・グラッシ(アウディスポーツABT) 77
7位:M・エバンス(ジャガーレーシング) 71
8位:A・ロッテラー(タグ・ホイヤー・ポルシェ) 71
9位:M・ギュンター(BMW i アンドレッティ) 69
10位:S・バード(エンヴィジョン・ヴァージン) 63
11位:N・デ・フリース(メルセデス・ベンツEQ) 60
12位:R・フラインス(エンヴィジョン・ヴァージン) 58
13位:A・シムズ(BMW i アンドレッティ) 49
14位:E・モルタラ(ヴェンチュリ) 41
15位:R・ラスト(アウディスポーツABT) 29
16位:J・ダンブロシオ(マヒンドラ) 19
17位:A・リン(マヒンドラ) 16
18位:P・ウィレイン(マヒンドラ) 14
19位:J・クラド(ジャガー) 10
20位:N・ジャニ(TAGポルシェ) 8
21位:D・アプト(NIO333) 8
22位:F・マッサ(ヴェンチュリ) 3
23位:B・ハートレー(GEOXドラゴン) 2
24位:O・ターベイ(NIO333) 0
25位:N・ミューラー(GEOXドラゴン) 0
26位:マ・キンファ(NIO333) 0
27位:T・ブロンキビスト(ジャガー) 0
28位:S・S・カマラ(GEOXドラゴン) 0
1位:DSテチーター 244
2位:日産e:dams 167
3位:メルセデス・ベンツEQ 147
4位:エンヴィジョン・ヴァージン 121
5位:BMW i アンドレッティ 118
6位:アウディスポーツABTシェフラー 114
7位:パナソニック・ジャガー 81
8位:TAGホイヤー・ポルシェ 79
9位:マヒンドラ・レーシング 49
10位:ヴェンチュリー・レーシング 44
チームランキングは、ダ・コスタとベルニュを擁するDSテチーターが2年連続でタイトルを獲得した。2位は日産e.dams、3位はメルセデス・ベンツEQとなった。
第5戦を終えた段階で日産e.damsはランキング4位につけていた。日産のグローバルモータースポーツダイレクターを務めるトマソ・ヴォルペは最後の6連戦を控え、「ランキング3位以内に入りたい」とコメントしていたが、ふたりのドライバーの活躍により望みを叶えたことになる。また、ローランドは「初優勝したい」と語っていたが、こちらも望みを叶えた格好だ。