8月4日、日本ミシュランタイヤはレースからフィードバックされた最新の技術を投入し、その高いドライグリップ性能と安定したハンドリング性能を向上させた公道も走行可能なサーキットタイヤ「ミシュラン パイロット スポーツ カップ2コネクト」」を、9月1日より順次発売すると発表した。発売サイズは17インチから21インチの計23サイズで、価格はオープン。
高いドライグリップ性能と耐摩耗性能を両立しながら優れた操縦安定性を実現
このタイヤはミシュランが世界中のレースで培った技術をフィードバックした「ミシュラン パイロット スポーツ カップ2」の後継モデルとして、操縦安定性とドライグリップ性能を向上させ、より速いラップタイムの更新とそれを安定して刻むことを目的に開発されたサーキットタイヤだ。
レースの世界では“より速いタイムを安定的に出し続けチェッカーフラッグを受ける”ことが要求される。そのためには優れたコントロール性能と高いドライグリップ性能に加えて、耐久性や耐摩耗性など相反する性能が高いレベルで求められる。このタイヤはレース用タイヤに求められる要件を市販用タイヤとして高次元で満たしており、それはユーザーがサーキット走行という非日常の体験をした後もタイヤを交換することなく公道走行可能という性能にも表れている。
より速く安定したラップタイムを刻む技術としてはまず、「トラック・ロンジェビティ・テクノロジー2.0」が挙げられる。この技術は、アウトサイド(外側)ショルダー部に異常摩耗(アブレージョン)を抑制するコンパウンドを採用することによって異常摩耗を抑制。サーキット走行時の高耐久性・長寿命を実現する。
そして「バイ・コンパウンド・テクノロジー2.0」は、接地面の外側と内側で異なるコンパウンドを採用。アウトサイド(外側)は新配合のコンパウンドが高いグリップ性能を発揮し、とくにタイトコーナーで優れたグリップ力を発揮する。インサイド(内側)では新配合のより剛性感のあるコンパウンドによって正確な操縦性とドライビングコントロールに貢献し、ウェット時には最適化されたサイプとあわせ、優れたグリップ力を発揮し安全性に貢献する。
一方、優れたコントロール性能とハンドリング性能を向上させる技術としては、タイヤ内部に高強度で耐熱安定性に優れたハイブリッド・アラミド/ナイロンベルトを採用し、タイヤと路面との密着度が高まることでドライバーの意思を確実に路面に伝達する「ダイナミック・レスポンス・テクノロジー」や、トレッド面の形状に合わせた新形状の内部構造を採用し、ハンドリング性能の向上とブレーキング時の安定性に貢献する「ウェイビー・サミット・アーキテクチャー」が挙げられる。
サイドウォールには「プレミアムタッチ」という、上質さが際立つベルベット加工を全周に施した新デザインを採用。光の移ろい方で現れるチェッカーフラッグパターンはミシュランモータースポーツの輝かしい功績の証であり、スポーツカーの外観をさらに引き立てる。