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ブレーキレバーは「スッ→ギュッ」がブレーキレバーの正しい握り方です| ケニー佐川の「楽テクBIKE塾」 ブレーキ操作③


ライディングスクール講師として豊富な実績を持つケニー佐川が、楽に楽しく安全にバイクを操るためのコツを記事と動画で分かりやすくアドバイス!バイク初心者はもちろん、リターンライダーからベテランまで目からウロコの楽ネタ満載です。今回はブレーキのかけ方について!




REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)


PHOTO●星野耕作(HOSHINO Kousaku)/山田俊輔(YAMADA Shunsuke)


MOVIE●倉田昌幸(KURATA Masayuki)

ガッツンブレーキはロックして最悪転倒

 フロントブレーキ操作でありがちなのが、レバーを力任せに握る、いわゆるガッツンブレーキ。急な減速によりピッチングモーション(フロントが沈み込む動き)も大きく起きるし、下手をするとフロントロックして最悪の場合は転倒してしまうか、あるいはABS装備のモデルではシステムが介入して逆に制動距離が伸びてしまうことになりかねません。基本的なこととして、ブレーキ操作ではデリケートで丁寧な操作を心掛ける必要があります。

グリップは小指と薬指で軽く握るようにして、レバー操作用の人差し指と中指は遊ばせておくぐらいで丁度いい。グリップはあまりガチッとは握らないこと。
アクセルを戻しつつ、同時に人差し指と中指をブレーキレバーに伸ばしていく。レバーの表面にグローブの革を滑らせるようなイメージだ。
レバーには5mm~10mm程度の遊びがあり、その部分はブレーキが効かない。なので、そこまでは素早く一気に引いて遊びをとってしまう。
指先に手応えが出てきたところからが本番。油圧の高まりを感じつつ、じっくりレバーを握り込んでいく。とはいえ、一瞬間の中でのメリハリである。一連の動作はスムーズかつシームレスを意識しよう。

素早く引いて、手応えが出たらじっくりと

 具体的なかけ方としては、まずレバーの遊びを取りつつ、手応えが出るところまではスッと一気にレバーを引いてしまうのがコツ。指先に手応えを感じ始めたら、そこからはじっくりと握り込んでいきます。「スッと速く、ギューッとじっくり」がコツ。昔流に表現すると「真綿を絞める」イメージと言ってもいいかもしれません。丁寧に一定にかけていくのがポイントです。

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戻すと同時にレバーを引ける2本がけが良い

 では、実際にブレーキをかけるときを想像してみてください。4本指の場合、アクセルを戻しながらレバーに指を伸ばそうとすると、一瞬、指がグリップから完全に離れてしまいます。これはある意味で危険ですよね。ということで、お奨めしたいのはやはり2本がけ。アクセルを戻しながら、人指し指と中指の2本をレバーに伸ばしつつ引いていきます。


ダメな例はガバッと開けて、パカッと戻し。また、一度アクセルを戻してから、レバーを再び握り直すというパターンも……。知らず知らずに悪いクセが染みついている場合もあるので、一度セルフチェックしてみてください!

これは極端な例だが、4本指でブレーキ操作しようとすると一瞬すべての指がグリップから離れることに。この状態でハンドルがふられると手がすっぽ抜けて危険。
そのままの勢いでブレーキレバーをワシ掴みすると、いわゆるガッツンブレーキになりやすく、減速しすぎてしまったり急激な姿勢変化でバランスを崩しやすい。
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