北米スバル(スバル・オブ・アメリカ)は、2020年6月の販売実績を発表した。5万3911台という数字は、2019年5月と比べると12.4%減。ただ、落ち込み幅は次第に減りつつある。セールスに大きく貢献しているのはフォレスターだ。
全体では前年同月比12.4%減だが、販売台数は徐々に回復傾向に
アメリカでは新型コロナの新規感染者増が続いているが、販売台数は徐々に回復傾向にあるようだ。北米スバル(スバル・オブ・アメリカ)が発表した2020年6月の販売台数は、5万3911台。前年同月比12.4%減ではあるが、販売台数は4月を底に徐々に数字を伸ばしつつある。
2020年1月:4万6285台(+0.5%)
2020年2月:5万1695台(+5.3%)
2020年3月:3万2611台(−47.1%)
2020年4月:3万0620台(−46.6%)
2020年5月:5万1988台(−18.7%)
2020年6月:5万3911台(−12.4%)
3月からロックダウンが行われていたアメリカだが、5月下旬より経済活動が部分的に再開されつつある。販売店に訪れる顧客も徐々に増えており、それが販売台数にも表れているようだ。
各モデルの販売台数は、以下の通り。
フォレスター:1万9490台(+32.1%)
インプレッサ:3389台(-39.0%)
WRX/STI:1354台(+16.4%)
アセント:6079台(-13.3%)
レガシィ:2054台(16.4%)
アウトバック:1万0250台(-41.5%)
BRZ:238台(17.2%)
クロストレック(XV):1万0241台(-10.0%)
販売台数を伸ばしたフォレスター、落ち込んだままのアウトバック
フォレスターは2万台に迫る勢いで、前年同月比32.1増と好調なセールスを記録したのが目を引く。また、レガシィも台数はそれほど多くはないものの、前円同月比を上回っている。
一方、気になるのがインプレッサとアウトバックの不調だ。特にアウトバックは前年同月比41.5%減と落ち込みが激しい。コロナ渦だけが販売不振の原因ではなさそうだ。
全体的には明るい兆しが見え始めた北米スバルの販売状況。ただ、アメリカでは新規感染者の増加に歯止めがかからず、再び経済活動を制限する州も出始めている。まだまだ予断は許さない状況なのに変わりはない。