2014年登場の初代は、日本のみならず世界でクリーンヒットを記録。よりSUVらしいエクステリアに変貌を遂げた2代目は、ますます人気が盛り上がりそうな予感だ。
新型メルセデス・ベンツGLAは、先代よりも大型化されて登場。全長は4440mm(先代は4430mm※グレードにより異なる)とほとんど変化ないが、全幅1850mm(先代比プラス45mm)、全高1605mm(同プラス95mm)と、特に全高が一際高くなっているのが特徴だ。機械式立体駐車場に駐車可能な目安となる全高1550mmを超えてしまったのは残念に思う人もいるかもしれないが、GLAのコンパクトなボディサイズは日本の多くのユーザーを惹きつける要素の一つだ。
新型GLAでは、AMGラインを選択することもできる。その場合はラジエーターグリルが台形となり、ダイヤモンドパターンにクローム仕上げが施され、さらにバンパー下部左右に2本のフィンが配置される。
インテリアに話題を移そう。運転席と助手席の着座位置は先代より97mm高くなった。ベースとなっている現行型Aクラスと比べると、140mmも高い。これにより見晴らしの良い視界と優れた乗降性を実現している。
また、後席のレッグスペースは、標準状態で先代よりも116mm拡大された。ボディ大型化の恩恵は、しっかりと居住性の向上に活かされているのである。
インパネもAクラスの基本デザインを踏襲している。10.25インチのディスプレイが二つ並んだ運転席周りは、何度見ても新鮮さを感じさせるもの。また、ジェットエンジンのタービンをイメージした空調のエアアウトレットもユニークだ。
新型GLAはもちろん、対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)も搭載している。「ハイ、メルセデス」と乗員が発するとボイスコントロール機能が起動し、目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報、クライメート コントロール、各種ヒーター、照明などを操作可能だ。
新型GLAのパワートレーンは現状、2.0ℓ直4ディーゼルターボの1種類のみ。最高出力150ps、最大トルク320Nmを発生する。トランスミッションは8速デュアルクラッチトランスミッション、駆動方式ばフルタイム四駆「4MATIC」となる。
先進運転支援・安全装備は、Sクラスと同等のシステムを採用している。レーダーとステレオカメラを併用し、以下のような機能が備わる。
・駐車スペースから出るときの危険回避をサポートするリアクロストラフィックアラート
・急発進を抑制するドライブアウェイアシスト
・前走車や歩行者との衝突回避をアシストするアクティブブレーキアシスト
・前走車への追従走行でドライバーの疲労を軽減するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)&アクティブステアリングアシスト
・疲労や不注意による車線逸脱を防止するアクティブレーンキーピングアシスト
・ウインカーを点滅させるだけで車線変更できるアクティブレーンチェンジングアシスト
・もしもの場合に、クルマを安全に停止させるアクティブエマージェンシーストップアシスト
・危険な状況の回避操作が安心して行える緊急回避補助システム
・衝突時の衝撃音の影響を軽減するPRE-SAFEサウンド
・ふいに現れた渋滞後尾への衝突回避をアシストする渋滞時緊急ブレーキ機能
※一部はパッケージオプション
新型GLAは「200 d 4MATIC」のモノグレードのみ。価格は502万円だ。今後、ガソリンエンジンやFFモデルも追加されれば、新型GLAの人気は盤石のものになるに違いない。
■メルセデス・ベンツGLA 200 d 4MATIC
全長×全幅×全高:4415×1835×1620mm
ホイールベース:2730mm
車両重量:1710kg
エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量:1949cc
最高出力:110kW(150ps)/3400〜4400rpm
最大トルク:320Nm/1400〜3200rpm
トランスミッション:8速AT
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤサイズ:235/55R18
乗車定員:5名
WLTCモード燃費:16.5km/L
市街地モード燃費:12.8km/L
郊外モード燃費:16.5km/L
高速道路モード燃費:19.0km/L
車両価格:502万円