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【毎日更新企画】人生最後の3台を選ぶ:アヴェンタドール/GT-R/モデルX(岡本幸一郎)


最近、念願であったガレージ付きの家に引越しをしたモータージャーナリストの岡本幸一郎さん。「プロのクルマ好き」を自認するだけあって、そのチョイスはド直球だ。筆頭は、ランボルギーニの現フラッグシップ、アヴェンタドール。シザースドアは、スーパーカーブームを体験した世代には憧れのアイテムである。その他、今完熟の時を迎えつつある日産GT-R、実はファミリーカーとしても優秀(!?)なテスラ・モデルXを選んでくれた。




TEXT●岡本幸一郎(OKAMOTO Koichiro)

1台目:ランボルギーニ・アヴェンタドール

カーボンモノコックシャシーに新開発V12エンジンを搭載し、2011年にデビューしたアヴェンタドール。その究極形がSVJだ。前後スポイラーに設けられた電動フラップによる可変エアロシステムが武器で、ニュル北コースの最速タイム(6分44秒97)を保持していた。価格は5670万3210円。

フェラーリもマクラーレンも好きだけど、筆者はランボがイチバン! ランボだけぜんぜん雰囲気が違って、突き抜けてるじゃないですか。ウラカンも大好きだけど、やっぱりランボといえば上に開くドアとV12こそ真骨頂! 登場からだいぶ時間がたってるけど、アヴェンタドールはいまでも筆者にとって最大のヒーローです。




これまで何度か乗ったことがありますが、それはもう夢のような時間でした。目に入る景色から運転して感じるものすべてがなんだか異世界のようで、V12の音も加速も超刺激的です。この仕事に携わっていなければ、運転する機会なんてそうそうなかったでしょうから、本当にやっててよかったと思いましたよ。もし死ぬ前に願いが叶うなら、アヴェンタドールの中でも一番すごい「LP770-4 SVJ」が欲しいですね。

2台目:日産GT-R

2007年の登場から進化を続け、3.8ℓV6ツインターボエンジンは当初の480psから570psへ(NISMOは600ps!)。価格も上昇し続け、最もベーシックなピュアエディションが1082万8400円、BOSE製オーディオやフジツボ製マフラーを装備するプレミアムエディション(写真)は1232万9900円。

基本的に僕はわかりやすいものが好きなので、日本の雄、GT-Rも大好きです。とにかく速さこそ正義という潔さに惹かるし、その存在自体にものすごく価値があるとずっと思っています。




デビューからこれまで毎年のように進化してどう変わってきたかつぶさに見届けてきましたが、最新版は快適性にも磨きがかかっていて、速いだけじゃなくて走り味がとても上質になっているのも魅力です。もちろんNISMOにも興味あるけど、所有するならむしろプレミアムエディションのほうがよい気もしています。




それにしても最初は777万円で出てきたのに、ずいぶん高くなりましたよね。でもやがてファイナルエディションが出たら、本気でお金の工面を考えるかも。ぜひ買って一生乗り続けたい!

3台目:テスラ・モデルX

クロスオーバーSUVタイプの電気自動車。前後にモーターを搭載した4WDで、3列シートもオプションで選択可能。価格は1059万9000円〜。

自動車というものがここまで進化したことを見届けた証として、いまもっとも未来を先取りしているテスラにも乗っておきたいです。中でももっともブッ飛んでいるモデルXに興味津々。この巨体が高々とファルコンウイングドアを開けたときの姿と0-100km/hを約3秒で走ってしまう強烈な加速もインパクト満点! 先進的な車内は、実はものすごく理詰めで設計されていて、遠くへ旅するにも最適です。




創業者のイーロン・マスクは自身の子育てのために最適なクルマをとの思いからモデルXを開発したそうですが、筆者もモデルXで家族といっしょに日本の名所という名所を巡りたいですね。もちろんオートパイロットをフルに使って。

●岡本幸一郎(おかもと・こういちろう)




業界に入って28年超、フリーランス歴22年あまり。これまで25台の愛車を乗り継ぎ、高級輸入車から軽自動車まで幅広く網羅。2020年5月に念願のシャッター付き車庫を確保。

残りの人生、あとどれだけクルマに乗れるだろうか。一度きりの人生ならば、好きなクルマのアクセルを全開にしてから死にたいもの。ということで、『乗らずに後悔したくない! 人生最後に乗るならこの3台』と題して、現行モデルのなかから3台を、これから毎日、自動車評論家・業界関係者の方々に選んでいただく。明日の更新もお楽しみに。(モーターファン.jp編集部より)

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