全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は、2020年5月の車名別・軽自動車販売台数を発表した。新型コロナウイルスの影響で自動車の販売台数が落ち込む中、軽自動車で唯一ホンダ・N-BOXが1万台の大台を突破し、王者の貫禄を見せた。
全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は、2020年5月の軽四輪車の販売台数が7万307台で、前年同月比のマイナス28.4%だったと発表した。
「軽四輪車通称名別新車販売台数」でモデル名別の販売台数を見ると次の通りだ。
1位:ホンダ・N-BOX 1万1655台(前年同月比52.4%)
2位:ダイハツ・ミラ 4504台(前年同月比56.6%)
3位:スズキ・スペーシア 4392台(前年同月比32.8%)
4位:日産・ルークス 3911台(前年同月比-%)
5位:日産・デイズ 3849台(前年同月比32.4%)
6位:スズキ・ハスラー 3529台(前年同月比80.8%)
7位:スズキ・ワゴンR 3322台(前年同月比47.6%)
8位:ダイハツ・タント 2497台(前年同月比22.7%)
9位:ダイハツ・ムーヴ 2113台(前年同月比22.6%)
10位:スズキ・ジムニー 2046台(前年同月比86.2%)
11位:スズキ・アルト 1621台(前年同月比30.4%)
12位:三菱・eK 1331台(前年同月比37.3%)
13位:ホンダ・N-WGN 1052台(前年同月比47.5%)
14位:トヨタ・ピクシス 922台(前年同月比42.6%)
15位:ダイハツ・ウェイク 893台(前年同月比50.1%)
N-BOXは王者の貫禄を見せつけ、2位以下が5千台を下回るなか、一人勝ちで1万1655台を売り上げ首位にたった。登録車でも1万台を超えたのはトヨタ・ヤリスの1万388台のみで、登録車と軽乗用車の総合でもN-BOXは1位だった。また2位には4500台でミラがランクイン。前年同月比56.6%と他車より落ち込みが少なかった。さらに、3月にフルモデルチェンジされたルークスが4位に入り、新型車の強みを見せた。
気になったのはタントだ。タントは常にランキングで上位に君臨しているが、5月は2497台で8位に沈んでいる。タントは去年の7月にフルモデルチェンジを行ない、去年の5月はモデル末期だったことを考えると、前年同月比で22.7%は厳しい数字だ。
5月のメーカー別軽乗用車の販売台数は以下の通りとなる。
・スズキ 19838台(前年同月比44.6%)
・ダイハツ 18462台(前年同月比40.1%)
・ホンダ 16125台(前年同月比52.4%)
・日産 10071台(前年同月比67.3%)
・三菱 1857台(前年同月比43.0%)
全国で緊急事態宣言が解除され、新規感染者数も一時期と比べて落ち着いてきた。日本経済が停滞し自動車の販売台数も落ち込んでいるが、少しでも早く自動車業界に活気が戻ることを願っている。