iPhoneやAndroidと連携することで多くの機能を実現できるディスプレイオーディオ。フローティングスタイルの9型大画面を搭載し、抜群の見やすさや扱いやすさを達成している。リリースされたばかりの話題のモデルをいち早く使ってみた。
REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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カロッツェリア DMH-SF700……オープン価格(実勢価格:9万円前後/税別)
ディスプレイオーディオはネーミングの通り、ディスプレイを搭載したオーディオユニット。iPhoneやAndroidなどのスマホを接続することでさまざまな機能を追加できるようになる。
DMH-SF700はカロッツェリアのディスプレイオーディオ最上級モデルで、1DINサイズ(オーディオ1台分の規格サイズ)の本体にフローティング型の9インチ画面を搭載する独特のスタイル。これにより現行型に限らず数十年前の車種も含め多くのクルマに装着ができる。取り付け時であれば上下、左右、前後の位置調整も可能だ。上の写真はN-BOXに装着しているものだが自然なインストールができているのがわかるだろう。
iPhoneを接続した場合には「Apple CarPlay」、Androidスマホを接続した場合には「Android Auto」が立ち上がり、地図表示や音楽再生、ハンズフリー通話、メッセージの送受信といったスマホの主要機能がDMH-SF700上で使えるようになる。もちろんSiriアイズフリーやGoogleアシスタントなどの音声認識にも対応。コントロールはとても快適でまるで内蔵機能のように扱える。ただしナビアプリやストリーミング音楽サービスなどを多く使用する場合は通信量が大幅に増える可能性があるので、それに合わせた容量の大きなパケット契約をしたほうがいいだろう。
また、本体側の機能として注目なのはブラウザを搭載していること。専用スマホアプリと連携させてテザリングをすればYouTubeを楽しんだり、さまざまなウェブサイトの閲覧が可能になる。
オーディオソースではUSBメモリーに収録したハイレゾ音源の再生やBluetoothオーディオの再生ができる。タイムアライメントや13バンドグラフィックイコライザーなどのオーディオチューニング機能も充実し、音質の高さは上級カーオーディオと肩を並べるほどだ。外部アンプやカロッツェリア製スピーカーを組み合わせたシステムアップもオススメしたい。
そしてユニークなのがアマゾンの音声インターフェイス「Amazon Alexa」を利用できること。天気予報やニュースなどを聞いたり、Amazon Musicの再生もできる。カロッツェリアスキルを使えばDMH-SF700の音声操作もOKだ。
9インチHDディスプレイはきめ細かく鮮やかで、スマホから出力された映像を美しく表示。静電式のタッチキーやタッチパネルを備え、コントロールも軽快に行える。