かつてはあれほど人気のあった「スポーツワゴン」というカテゴリー。いまや世界的に見てもSUV/クロスオーバー、ミニバンに押されて存在感が低下している。しかし、ボディサイズ、使い勝手、走行性能、デザイン、どれをとっても高いレベルのスポーツワゴンの魅力は褪せていない。今秋登場の新型スバル・レヴォーグがスポーツワゴン復活の狼煙となるだろうか?
スポーツワゴンの人気、再燃なるか
走りも楽しくて、荷物も積める、デザインだってかっこいい、というのが「スポーツワゴン」の魅力。1990年代に空前のブームとなったスポーツワゴンの中心にいたのは、スバル・レガシィツーリングワゴンだった。
レガシィツーリングワゴンのフォロワーとしてトヨタ・カルディナ、日産プリメーラワゴン、ステージアなど多くのモデルが登場した。
欧州モデルには、いまでもセダン/ワゴンボディを用意するモデルが少なくない。BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、アウディA4、VWパサートなどはワゴンの販売比率が高く、ブランドの中核モデルとして高い存在感がある。
現在の国産スポーツワゴンの代表選手といえば、スバル・レヴォーグだ。ワゴンボディのモデルとしてスポーツワゴンの孤塁を守る存在とも言える。そのレヴォーグが新型に切り替わるタイミングを見越して、あらためていま買える「スポーツワゴン」を比較してみよう。
スポーツワゴンとしてある程度のあまり大きくない方がいい。全長4700mm以下、価格も「買える価格」ということで360万円程度以下という条件付けをしてみた。
まずは、現行スバル・レヴォーグから
現行スバル・レヴォーグ 1.6GTアイサイト車両価格○291万5000円
トヨタ・カローラツーリング W×B 車両価格○245万8500円
ホンダ・ジェイドRS ホンダセンシング車両価格○260万5900円
VWゴルフヴァリアント TSIコンフォートライン 車両価格○299万円
プジョー308SW アリュール 車両価格○314万4000円
ルノー・メガーヌ スポーツツアラーGT 車両価格○366万6000円
新型レヴォーグ(予想スペック)
■新型レヴォーグ(予想スペック)■
全長×全幅×全高:4720mm×1795mm×1480mm
ホイールベース:2670mm
エンジン:1.8ℓ水平対向4気筒直噴ターボ(200ps/320Nm)
トランスミッション:チェーン式CVT(リニアトロニック)
新開発1.8ℓ水平対向4気筒直噴ターボについては、こちらを。
SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)になる次期レヴォーグのボディサイズに関しては、ホイールベースの2670mmはほぼ確定と思っていいだろうが、問題は全長。現行型の4690mmからどの程度拡大するか。上にアウトバック、下にインプレッサを擁するレヴォーグだから、ここはあまり拡大せずに、4700mm以内に抑えてほしいところだ。