自動車用のエンジンとして、非常に数多くの種類が生み出されてきた。
その理由は動力性能の追求、搭載性の都合、生産と設計の共通化など、さまざまである。
それらを踏まえ、現代まで生き残ったものがあり、消滅していったものがある。
ここでは各種のV型エンジンを、機械的な構成から紹介していこう。
最終回はV8の排気干渉についてだ。
TEXT◎MFi
90度スローV8に不可避な弊害を抑え込む逆転の発想
V8の記事や点火順序の記事で解説した通り、クロスプレーンV8のようなケースでは、否応なく排気干渉が発生する。これを解消するためにフラットプレーンにするという手段もあるが、今度は振動がネックに。問題は排気管を片側バンクだけで集合させようとするところにあるのだが、この二律背反を一気に解決する手法が存在する。