バイクを選ぶ際、見た目や性能も大事ですが、実際に自分が乗るとなると重要なのが足つき。
国内モデルの足つき情報は散見しますが、こと海外モデルとなると……。今回はちょっと珍しい輸入モデル9台一斉に足つきチェック! 身長170cm、ザ平均体型ライダーがお届けします!
PHOTO●渡辺昌彦(WATANABE Masahiko)
問い合わせ●バイク館SOX(https://bs-sox.com)
※2020年6月10日、3台分の足つき結果とインプレッションの記事URLを追加しました。
ホンダ・CBR150R.......429,000円(税込)
日本でも販売されているCBR250RRとそっくりなスタイリングですが、250RRは両足だと主につま先で支える高さなのでそこまで足つきが良いとは言えません。
しかし150Rは跨ってみるとほぼベタ足くらいの良さ!
かかとはほんの少し浮きますが片足だったら余裕でベタ付けできます。
シート高は787mm。
調べてみると250RRのシート高は790mmと3mmしか変わらないんですが、150Rは車体が一回りほど小柄のため、シートが絞られていて足が真っ直ぐ下に伸びやすいのでここまでベタ足できるんです。
170cmの僕としてはこのくらいの車格だと全く無理している所が無いのでかなり楽に乗れました。
ヤマハ・XSR155.......399,000円(税込)
パッと見小柄な車体ですが、いざ跨ってみると結構高め。
シート高は810mmとこの手のネイキッドにしてはトップクラスの高さかもしれません。
両足ではつま先で支える浮き具合、片足ではケツを少し落とさないとベタ付けはできませんでした。
ただ、車体が軽いので片足つま先プラスαで支えてても余裕でした。ロケ中橋の上で信号待ちしていると風に煽られて支えている足が逆になったりしましたがノープロブレム。これが大型クラスだと一瞬ヒヤッとするくらい片足に力がかかりますが、XSRは車重134kgと中々の軽さなので、支え足が変わってもほとんど足に負荷がかからず安心です。
シート高が高いのは悪いことだけではなく、特にこの手のバイクはスタイリング面で真横から見た時にシートラインがストレートに見えたほうがカッコよく見えるんです。
おかげでXSRのネオクラシックな雰囲気が155でもしっかり活きてました。
ホンダ・CBF190TR.......349,000円(税込)
足つきはかなり良好!
今回の中で一番アップポジションなハンドルだったので、姿勢もかなり自然体に跨がれます。片足でも力がかからず足を下ろしてるだけで支えられるほど。
ブロックタイヤを装着してアンダーガード付きというスクランブラースタイルに仕上げられていて、シート高は769mmとかなり低め。かと言って車高が低いわけではないので、そういう面のトータルバランスがうまく取れているバイクだと思います。
スタイリングがCB250Rに似ていますが、車格は若干小さいくらいでほぼ同じ。
CBという名前なだけあって作りも乗り心地もかなりスタンダード。基礎中の基礎とも言えるバイクでした。
ホンダ・CBF190R.......359,000円(税込)
今回の記事撮影で最初6台をパット見た時に一番足付き悪そ〜と思ったのがこのバイクでしたが、実際跨ってみると真逆で一番足つきが良く、両足でもほぼベタ付けできそうなくらいの低さでした!
シート高は769mm。
数値上でも今回の6台の中で一番低い高さになります。
ストファイってどれもフロント周りが凄くマッスルに作ってあって、リア周りはかなりスッキリしているイメージ。CBF190Rもその点は同様ですが、シート部分が窪んでいるため跨るまで足つきが良いとはわからなかったです。
ハンドルはセパレートタイプになっていますが、かなりハイマウントなのでアップハンドルとほぼ同じくらいの高さ。最近のバイクってこの形が多いですが、やっぱり乗りやすいからだ、と身を持って体感したバイクでした。
ホンダ・CB190SS.......399,000円(税込)
今回紹介している190ccシリーズは全て車体ベースは同じはずですが、CB190SSだけはシート高が他の2台と比べて少し高め。
明確な数値は公表されていませんでしたが、肌感790mm以上はあると思います(800mmは無さそう?)。
本格的なネオクラシックスタイルに仕上げられているのでシートやタンクなどかなりしっかりしています。
このスタイルだったら逆にベタ足はかっこ悪いかもしれません。かかとがちょっと浮いて片足で支えてくるくらいの見栄えが一番良い!と個人的には納得できる高さでした。
スタイルを抜きにするのであればもう少し低くてもいいかな?という感じはしますが、身長170cmプラスマイナス5cmくらいのライダーなら臆すること無く乗れるサイズだと思います!
スズキ・GIXXER SF250.......369,000円(税込)
スズキ油冷の復活としてデビューしたジクサーSF250の、今回またがるのは輸入モデル。今回の6台のなかでは一番大きな排気量ですが足つきは排気量には比例せず、つま先から土踏まずまで地面につくのでかなり支えやすい印象です。
シート高は800mmと数値では少し高めですが、実際跨ってみるとそんなにあるようには感じません。リア周り含め、シートが少し前傾に傾いているので座るポジションもある程度矯正されます。一番低いところに座れるのでそこまで高く感じないんだと思います。
流石に車格は今回の中で一番大きいですが、とは言え250クラスなので見慣れた大きさ。最近のスズキの250はどれも速さというより乗りやすさメインに感じましたが、ジクサーはその点がさらに熟成されている印象でした。
※2020年6月10日、以下の3台分の足つき結果とインプレッションの記事URLを追加しました。
カワサキ・W175Cafe…….309,000円(税込)
遠目から車体を見ても、実際跨ってみてもかなり小柄なカフェ。シート高は785mmとかなり低めなので平均身長の僕でも両足ほぼベッタリです。
カフェスタイルのバイクでシート高が高いバイクってほとんど無いかもしれませんが、W175Cafeの低さはカフェスタイルの中でもかなり低い部類だと思います。
車体全体が小柄なのでそこまで違和感ありませんが、おそらく身長180cm超えの大男が乗るとバイクが小さく見えてしまうかも…。
逆に足つき性重視の小柄な女性にはまさにピッタリな大きさだと思います。
カワサキ・W175TR SE…….309,000円(税込)
W175のスクランブラーバージョンのTR。車格もカフェに比べて少しだけ大きく感じます。
シート高は公式情報公開されてませんが、海外メディアによると805mm。実際跨ってみても妥当な数値だと思います。
サイドカバーがカフェに比べて多少コンパクトなので足が下まで下ろしやすくなっています。
オフロードを走ることも想定されているので同じ車体のカフェよりも高くなっていますが、オフロードバイクほど高くないので逆に初めてバイクに乗る初心者や何台かオフを乗り継いでスクランブラーに行き着いたライダーなどにもおすすめです。
ヤマハ・WR155R…….399,000円(税込)
155ccらしからぬ大柄なフルサイズのオフロードバイクですが、実際跨ってみると車格は125のオフ車とほぼ同じくらい。
シート高は880mmとかなりの高さですが、跨るとリアサスが沈むので平均身長の僕でもギリ両足つま先がつきます。正直オフロードバイクに乗り慣れていると車高が高くても足が少しだけつけばそれだけで支えられるので、個人的にはそこまで高く感じませんでした。
同クラスの外車オフロードバイクなんかはこれよりもっと高いので、オフ車としては低いほうかもしれません。
イメージとしてはセロー250のスポーツバージョンといったところ。
オフロードバイクに乗ったことがある方なら余裕、初めてオフロードバイクに乗る方も入門編としては十分選びやすいバイクだと思います。