
前回はクルマから電源を取るためのカーインバーターの選び方を紹介しましたが、今回はその続編。本来廃棄予定だった中古のカーバッテリーはスマホの電源として活用できるのか、を検証してみました。

今回のようにバッテリーから直で電源を引き出す方法は、サブバッテリーシステムと呼ばれ、キャンピングカーでは従来から多用される方法です。用意したバッテリー(鉛バッテリー)は、まだ寿命前だが車検を機に新品に交換した中古品。検証の前に充電器を使ってフル充電状態にしておきました。古いバッテリーは充電に時間がかかる場合もありますが、だいたい一晩程度充電器につないでおけばフル充電することができます。

そして、電気を取り出すのに必要なのがバッテリーに直接接続できるタイプのカーインバーターです。といっても、特殊なものではなく、インバーターにバッテリーに接続するクリップタイプのケーブルが付属しているだけのもの。今回は300W出力のものを用意。amazonにて1980円で購入しました。

あとは+と−を間違えないようにバッテリーとカーインバーターを接続するだけ。今回用意したインバーターにはON/OFFスイッチも付いていないので、バッテリーに接続しただけでインバーターのファンが回り出し、電気が流れていることがわかりました。

果たして中古のバッテリーはどの程度の家電の動作まで耐えうるのか、早速試してみました。用意したカーインバーターの出力が300Wまでなので、消費電力の大きなものは使えませんが、まずはノートPCを充電しながら扇風機を接続してみたところ問題なく使えました。ちなみに、消費電力1500Wのドライヤーも試してみたところ、こちらはうんともすんともいわず……。これは、バッテリーの問題というよりインバーターの容量の問題ですね。
●テストを行った家電
・ノートPC……動作OK
・スマートフォン……動作OK
・扇風機(120W)……動作OK
・赤外線ヒーター(900W)……動作NG
・ドライヤー(1500W)……動作NG
その後、スマホ(スマートフォン)の充電も行いましたが、こちらも問題なく充電できました。このバッテリー容量で何回くらい充電できるのかも気になるところなので、充電がほぼ空の状態から何度か試してみましたが5回までは充電可能でしたが、当初12.5Vあった電圧は、6回目の充電途中で7.4V〜8Vまで低下。これ以上はスマホを充電することができませんでした。
40B19Lのバッテリーはおおよそ28000mAhの容量があるので、もう少し充電回数が稼げると思ったのですが……中古バッテリーなので容量が低下していたためでしょうか。モバイルバッテリーよりも見た目はとてつもなく大きいけれど、実際に家電製品を動かせる時間、容量は思いのほか少ないようです。
●今回のテスト結果
・スマートフォン 0%→100%充電回数……6回(の途中まで)
結果としては、使い古しのバッテリーでも、カーインバーターがあればスマホやPCの充電程度には使えることがわかりました。古くなったバッテリーは新品と交換で廃棄してもらうことが多いかと思いますが、いざというときのために保管しておくのも手かもしれません。
ただし防災用として使用するには、あらかじめ良い充電状態にしておく必要があるということ。使い古しのバッテリーは容量も低下していますし、放電も早くなっている可能が高いので、災害時に活用するには、台風や大雨が来る前にしっかり充電しておきましょう。